最新のスマートウォッチでできることを知ろう
春は、会社に新入社員が入ってくる季節だ。陽気とともに、気分も高まり、新入社員もベテラン社員も新しいことにチャレンジしようという気分にもなってきているのではないだろうか。
もし「新しいことにチャレンジしよう」「新しいガジェットを使ってみよう」と思っているなら、このタイミングで「スマートウォッチ」を持ってみるのはどうだろうか。
スマートウォッチは、活用している人からすると、スマートフォンとともに欠かすことのできないギアだ。どっちがなくても困る。スマートウォッチの機能はスマートフォンでは実現できないものが多い。補完関係にあるなくてはならないツールなのだ。
しかしながら、スマートフォンと違い、「スマートウォッチ」は何ができるのかが今一つ知られていない。いまさら「歩数がわかる」「消費カロリーを計ることができる」と言われても食手は動かない。スマートウォッチはモデルを積み重ねるごとに機能が進化している。劇的にとは言えないが、そのとき調達できる技術によって、ユーザーが求めるものを着実に一歩づつ実現している。それが今のスマートウォッチであり、生活に欠かせない道具になっているのである。
そこで本稿では、執筆時点で最新のスマートウォッチから、ビジネスマンに役立つ機能のうち、興味深いものを取り上げて紹介する。まだスマートウォッチを持っていないのなら、「どんなことができるのか」を知るために、また、すでにスマートウォッチを使っているなら「新しいモデルにどんな機能が搭載されているのか」を知るために、本稿を活用してもらえれば幸いだ。
ヘルスケアに役立つ機能
ビジネスマンにとって、健康管理はとても大切だ。スマートウォッチは健康管理に役立つ機能が多い。最新のモデルが搭載しているヘルスケア関連の機能を押さえておこう。
睡眠と回復
最近のスマートウォッチには、睡眠のトラッキング機能とスコア化機能、そこからの回復状態の推測とアドバイス機能などが用意されている。心拍をベースに深い睡眠、浅い睡眠、レム睡眠、ノンレム睡眠、覚醒、交感神経優位度、副交感神経優位度、ストレスレベルなどを監視してくれる。
どうも調子が悪いと思ったときは、記録されている睡眠スコアを確認する。睡眠の状況がわかるほか、モデルによってはその日の活動や睡眠の改善方法などを提案してくれる。自分の体は自分が一番よくわかっていると思いがちだが、実は「仕事があるから」「納期が近いから」などの仕事上の理由で、身体の不具合を「なかったこと」にしがちだ。ちゃんとモニタリングして数値化されたものを確認して、体調を把握することが健康を維持する最初のステップだ。
血中酸素濃度
血中酸素濃度を計測できるモデルが増えている。血中酸素濃度は身体の調子を判断する上で効果的だ。好調時または平常時の血中酸素濃度と、不調時の血中酸素濃度を調べておくとよい。
そして、「なんか嫌な感じがする」「どうもイラッとする」「疲れている気がする」といったときは、血中酸素濃度を確認する。実際に値が低くなっているなら、休憩を取ったほうがよさそうだと判断できる。
ストレス
人は活動中も睡眠中もさまざまなストレスを受けている。ストレスは心身の回復を遅らせ、時に疲労を増進させる。しかしながら、ストレスを受けていても気にしない人は気にしないものだ。そうやって疲れが溜まっていってしまう。意外に、人はストレスを受けまくって生活しているのだ。
スマートウォッチにはストレスレベルを24時間モニタリングし、疲労具合や回復具合などに反映して提案してくれるものもある。こうした機能も健康的にビジネスに取り組んでいく上で欠かせない。
心電図
心電図機能を備えたモデルも増えている。この機能は効果的な対象が限られるが、こうした機能が備えられているモデルが増えていることは知っておいてよいんじゃないかと思う。
生理周期・妊娠トラッキング
生理周期や妊娠トラッキングなどの機能を提供するモデルも増えている。アプリと連携する形で使うことが多い。