プライバシーディフェンダー無償版を使ってみる

プライバシーディフェンダーには、無償版が無料で提供されている。製品版との違いは、個人情報の検索機能のみを搭載し、インストール後2回まで検索が可能である。試用期間の設定はない。詳細レポートも作成可能である。回数制限だが、再インストールすれば、また2回使えるようになる(事実上、制限がないということだ)。申し込みページに必要事項を入力する

図16 無償版の申し込みページ

入力したアドレスに、ダウンロードページの案内が届く。

図17 無償版のダウンロードページ

ダウンロードしたファイルからインストールを行う。

図18 インストール中

PDを起動すると、図19のようになる。

図19 PDを起動

試用を行うには、下の[プライバシーディフェンダー(無償版)検査機能限定版]を選ぶ。無償版PDを起動したのが、図16である。

図20 無償版のメイン画面

履歴やカスタム検査などが、グレーアウトして使えない。しかし、検索は、正式版と同じように使うことができる。

図21 検索中

検索が終わると、デスクトップに詳細レポートが作成される。この点は、正式版とは異なる動作である。

図22 詳細レポートを作成

検索結果は、図23のようになる。

図23 検索結果

例外処理、暗号化などがグレーアウトし、使用不能となっている。他のメニューでもいくつか、グレーアウトした状態となっている。

図24 他のメニュー

また、図22で作成した詳細レポートは、図25のようになる。

図25 詳細レポート

プレスツアーでは、個人情報漏えいへの注意喚起が行われた。金銭的被害もさることながら、社会的信用の失墜という非常に厳しい被害に及ぶからである。さて、例外処理でメールボックスを除外すると効率的であると記した。しかし、例外処理を増やすとリスクも増大する。たとえば、メールでは、さまざまな個人情報が送受される。これらが保存されたファイルをPDから除外するということは、管理の対象から外すということでもある。個人情報が含まれたメールは、使用後、すみやかに廃棄というセキュリティルールが順守されていればよい。しかし、そのまま放置されていると、漏えいの原因になりかねない。この点には注意すべきであろう。

PDの目的の1つは、社内にある個人情報の把握にあるといってもよい。どこにあるかがわからなければ、対策も十分に行うことは難しい。まずは、個人情報が、どのPCのどこにあるか、そこから始めてもいいだろう。使用しての感想は、個人情報ってこんなにあったのかである。自分でもその存在に気が付いていなければ、漏えいの危険性はより高まる。