――最年少上場を目指されている先には、当然海外進出も目指しているのでしょうか?
椎木さん 世界に打って出たいという気持ちはあります。先日、ForbesASIAの「30歳以下の、世界が注目すべき30名」に選出していただき、正直驚きました(ほかに田中将大投手やテニスの錦織圭選手など)。
"自分じゃないだろう感"があって、「実力ではない」と思っています。だからこそ、賞に恥じない実績も重ねていくつもりです。海外では、アジアであれば進出できる余地はあると思います。
中国で有名な日本人ってあまりいなくて、一番有名なのは蒼井そらさんと言われてるじゃないですか。そこでビジネス頑張って、一番有名になりたいですね(笑)。中国はマーケットとして魅力で、国土が広いし、かける予算の桁が違う。ブルーオーシャンなのも魅力だと思います。
(シリコンバレーは)まったく考えていません。アメリカだと実力勝負になって、実力がなければ上がり目がない。だけど、アジアは影響力という別の価値基準軸がある。そうなれば、日本のアジアにおけるポジションとしても有利ですし、そういう市場特性が自分にとって有利だと思っています。
――最後に、1億総活躍社会に代表されるように、女性のパワーを国としても必要としています。女性社長という立場で、どのようにすれば、女性が活躍できると考えていらっしゃいますか? また、自身が参考にされた女性はいらっしゃいますか?
椎木さん すごいなと、尊敬できる人って「知らない」という答えが正直なところです。起業する時にロールモデル探したんですが、全然いなくて……。南場智子さん(DeNA創業者)や経沢香保子さん(トレンダーズ設立者)などはもちろん存じ上げていますが、お二人はホント別格みたいな存在で、イメージできない部分が(笑)。
なので、私は目標として「私がロールモデルになる」ということを掲げています。女性が起業していいんだ、キャバ嬢っぽくなくても社長になれるんだというロールモデルとして(笑)。女性でも男性でも、高校生から起業して成功できるんだよって存在を目指したいんです。
女性の目標ではありませんが、私が社長になったキッカケは堀江貴文さんでした。小さい頃に社長として大きな会社に育て上げ、「ああ、社長ってカッコいいな」と。その後、あのような結果になられましたけど(苦笑)。なので、私は逮捕されたくないんですが、堀江さんみたいな影響力を持ちたいです(笑)。
(女性の社会的ポジションについて)女性だから平等にという環境でいえば、能力がないのに、人の上に立つのはおかしいですよね。そこは能力によって、冷静に見て、男性女性、機会を均等にと思います。その上で、女性であることを活用できるビジネスは、積極的に携わるべきだと考えます。もちろん、男性がやるのもありだと思うんですが、人にはそれぞれ自分の強みが活かせる領域があります。女性には女性の、男性には男性の強みが。だから私は、女性を使うことがフィットしているポジションに、女性を活用してもらいたいと思いますね。