――マーケティング事業で学んだことは何かありますか?
椎木さん マーケティングサポートでは、よく座談会を開催していました。女子高生を多く呼んだ場にクライアントに来ていただき、直接対話やアンケート調査などのお手伝いをやっています。担当者の方は、「SNSでどのような広告を打てば反応が上がるのか」ということも聞かれたりしますね。
女子高生って、流行がとにかく早いんですよ。1カ月で状況が変わることは多く、クライアントに「次これ来ます」と言ったら、数カ月後にはダメになったりする。今、流行っているものじゃなく、次、またその次と予測しなければならない。
そのためにはTwitterで情報収集をするわけですが、定量的な観測、高校生のTwitterをただ眺めるのではなく、"マイルドヤンキー"のTwitterを見ることが重要なんですよ(笑)。マイルドヤンキーがやってることを見ていると、知らない単語がバズっていたりするので勉強になります。
生き方が違うから、彼女たちを見ていて純粋に面白いんですよね。私の高校でも、出身が北海道から沖縄まで幅広くいるので、色んな方向にアンテナを張っています。流行ってる芸人は大阪出身の子が「誰それ」みたいな芸人を挙げると、その後東京で流行りますよ(笑)。そうした発見は重要かなと思っています。
――15歳~18歳という、いわゆる"青春時代"を"お仕事"に費やしてこられたと思いますが、友人などと同じような"青春"を送ろうと考えたことはなかったのでしょうか?
椎木さん たまに言われたりするのですが、私自身は遊んでいると思っているんですよ。というか、無理やり遊んでいますね(笑)。学校が終わって、仕事まで30分くらい時間がある、「何かできる!」となると、有無を言わさず友だちを連れて無理やりカフェります(笑)。
遊んでないというつもりはまったくありません。やりたいと思って始めた仕事ですし、「学校はしっかり通いなさい」母に言われたので、学校にも欠かさず行きました。仕事面でも、自分が選んだことだから、疲れたとか色々言っちゃいけないと思っています。
Snapchat見ていると、友達が卒業旅行していたりするんです。それはそれで楽しいと思うんですけど、そっちに行って何もしないで遊ぶよりも、むしろ何かやらないとムズムズしちゃうんです。外苑前にいたい!(注:取材場所)という気持ちが先に立ちます(笑)。