「Omnibot」ブランドの新製品「Hello! MiP」と「Hello! Zoomer」

それではまず、今年のロボットトイの目玉である「Hello! MiP」と「Hello! Zoomer」からご紹介しよう。1980年代から続くタカラトミー伝統のロボットトイブランド「Omnibot」として発売される新製品だけあってやはり力が入っており、ブースに入ってすぐの目立つ位置にコーナーが設けられていた。

タカラトミーブース「Omnibot」コーナーの全景

14日(土)には「GetNavi×オムニボット スペシャルステージ」も開催

ゲストは家電芸人として知られる土田晃之氏。少年時代に元祖Omnibotを欲しいと思っていたとか

「Hello! MiP」は倒立振子センサ搭載の二輪走行型で、手をかざして操作するジェスチャーコントロールの他、スマートホンやタブレット用アプリからの操作も可能。おもちゃショーの約1週間後、6月21日に発売となった。

「Hello! Zoomer」は足先の車輪で走行する子犬型で、音声認識機能によりユーザーと様々なコミュニケーションが可能となっている。こちらは7月26日に発売予定だ。

定価はどちらも1万5,000円(以下、文中の価格はすべて税抜表記)。玩具としてはなかなかのお値段だが、もちろんそれに見合うだけの機能が搭載されており、久々の本格的なロボットトイの登場と言える。

4月の発表会の後、様々なメディアで取り上げられて話題となり、通販サイトでの予約も好調。おもちゃショーを前に発表された「日本おもちゃ大賞2014」では、「Hello ! MiP」がハイターゲット・トイ部門優秀賞、「Hello! Zoomer」が共遊玩具部門の大賞を受賞した。

「Hello! MiP」。カラーリングはブラックとホワイトの2バージョン

ペットボトルを載せてもバランスを保ち、スマホ用アプリでの操作も可能

「Hello! Zoomer」は身体のブチ模様が1体ごとに異なる凝った仕様

おもちゃ大賞共遊玩具部門の大賞を受賞。ブース外側の「共遊玩具」コーナーにも展示されていた

「Hello! MiP」と「Hello! Zoomer」のデモ

今回は2007年の「Omnibot 17μ i-SOBOT」発売以来となる、再びのブランド本格始動ということで、昨年のおもちゃショーで展示された「完全自動変形トランスフォーマー」や「ムービング リアルゾイド」のような、世界最小級の「μサーボ」を搭載した新たな試作品の展示にも期待していたのたが、残念ながら今回、新発表はナシ。過去に発売されたOmnibotシリーズや、そのルーツとなるロボットトイの展示にとどまった。

1984年発売の元祖「Omnibot」(右上)をはじめ、1960~80年代のロボットトイの展示

2007年にOmnibotブランド復活を果たした当時世界最小の二足歩行ヒト型ロボット「i-SOBOT」(中央)

コーナーのスタッフもロボットトイの伝統を感じさせる「Omnibot」ポロシャツを着用していた

「Hello! MiP」と「Hello! Zoomer」がヒットしてロボットトイ市場を牽引してくれれば…と思いつつも、実はどちらも海外メーカーで開発したものをOmnibotブランドで国内発売という形。それだけではやはり淋しいので、今後予定されているというタカラトミー開発の"真打ち"登場も待ち遠しいところだ。

パッケージにOmnibotロゴが冠された「バトロボーグ」シリーズの「サムライボーグ」。柄型コントローラを振って斬撃バトルが楽しめる

こちらはOmnibotではないが、もひとつオマケ。赤外線センサ搭載で障害物を避ける「自動走行チョロQ Q-EYES」

ちなみに、コーナーのスクリーンで流された「Hello! MiP」と「Hello! Zoomer」の紹介映像には、ロボットクリエイター高橋智隆氏設計で大ヒットとなった、デアゴスティーニの二足歩行ロボット「ロビ」も登場。あわせて、タカラトミーとロビのコラボレーション・プロジェクトに関する展示もあった。

大ヒットで異例の再刊行を果たした週刊『ロビ』とタカラトミーのコラボ・プロジェクト展示

第1弾としてタカラトミーアーツから9月に1個300円のガチャが発売予定。3種集めるとフル可動ロビフィギュアが完成

座らせて充電できる、共同開発のロビ専用ハウス「ロビエッグ」。デアゴスティーニのサイトで8月18日まで購入受付中

Omnibotコーナーの脇には、これまた高橋智隆氏によるパナソニック乾電池「EVOLTA」マスコットの姿も