そして工作教室はいったん終了となり、第3部は、未来館5階のVRシアターへ(画像22・23)。4D2U映像を視聴。イベントの当日、2014年4月4日の現在時刻のちょっと先、20時の日本の三鷹(国立天文台がある)から離陸し、宇宙へ。太陽系を離れ、天の川銀河内を移動し、そして銀河間空間へ。そして最後は泡状の構造として知られる宇宙の大規模構造までを視聴し、その逆をたどって帰還した。
ちなみに、MITAKAはWindowsマシン(2000/XP/Vista/7/8)で動作し、推奨環境はCPUがPentium 4 1.8GHz(相当)以上、メモリ512MB以上、グラフィックカードGeForce3(相当)以上、ディスプレイ解像度1024×768以上だ。筆者の環境はWindows7 Home Premium(64ビット)で、CPUはインテルi7-3770 3.4GHz、メモリ8GB、グラフィックボードはオンボードのもので、何の問題もなく動く。立体視できるように、複数の方式が用意されており、未来館のVRシアターは赤と青の二重にずれて表示されるカラーのアナグリフ方式を利用しているが、個人のPCで見る場合は、左右分割して、寄り眼の要領で真ん中に同じ3つ目の画像が見えるようにすると、立体感が出る。
CRシアターへは、2班に分かれて行き、片方の班が視聴している間は、もう片方の班は、先日掲載たメディアラボ第13期展示「1たす1が2じゃない世界 - 数理モデルのすすめ」を見て楽しんだ(画像24)。「平和な動物園をつくろう」というパズル問題の「ミッション2《脳を解明せよ》」がやはり人気で、結構楽しんでいたようである(画像25)。
というわけで、この日のイベントは3時間に及び、無事終了。3時間というと、結構長丁場だが、参加者のリケジョたちは、結構あっという間だったのではないだろうか。理数工は、脳の構造の差からいって男性向きの分野、といった見方もあるわけだが、実際のところは同じ人間なのだから、個人個人の向き不向きの世界であり、世の中、下手な男性よりはよほど得意とする女性だっていくらでもいることだろう。
もしかしたら、そうやって女性の理系への進出を阻んできたことで、ものすごい発見やとても便利な発明とか、いろいろなものが実現しなかったのかも知れない。それは人類にとって損失だと思うので、理系教科が好き、または得意という10代女子は、遠慮せず、どんどん理系の道を突き進んでほしい。女性が少ないのは事実なので不便な面もあるだろうけど、逆にもてるというメリットも間違いなくあるそうなので(笑)、ぜひ「理系に行ったら彼氏できないし、結婚なんかなおさらだよ」ということで両親など周囲の大人から反対される時は、そんな心配は無用といってあげよう。そして、ぜひ「あぁ、これは女性ならではの視点でしかできないすばらしい発見/発明だね」といった活躍を目指してほしい。