――話は変わりますが、同作が取り入れたヒーローのスーツに実在企業の広告を表示する「プレイスメント広告」は新たな手法として注目され、『The Rising』でも企業ロゴの変更が話題になっています。プレイスメント広告があることにより、脚本づくりになにか影響はありましたか?
実は、TVシリーズの脚本を書いていた当時、どんな企業が入るかというプレイスメントの全容がまだ決まっていなかったんです。なので、結果的にストーリーに大きく作用することはありませんでした。
――キャラクターの性格などにプレイスメントが作用した例はありますか?
脚本執筆時にはどのキャラクターが何社のロゴを背負うかも決まっていなかったこともあって、性格にも影響はなかったですね。まぁ、もともと性格はルックスからは思いつかないようにしたりしたので、あまり見た目からどうした、という部分はありませんでした。TVシリーズから劇場版にかけて、これだけプレイスメントが増えたのも予想外です。
強いて言うなら、スポンサー企業からキャラクターへ、というのとは逆に、「このキャラクターは外から見てこう見えているのか」、「このキャラクターにお金を出したいと思ってもらえているのかな」と、状況を見ながら考えている部分はあります。
――背負っているロゴによって出番の分量などは調整されていますか?
いいえ、そういったことはしていません。(スポンサーから)こうしてもらいたい、というような要望をいただくこともほぼ無いですね。血を描いてはいけない、などはありましたが。
プレイスメントロゴが入っているスーツを毎回出すべきかどうかという議論をした時期もあったのですが、最終的にそこに縛られることなく、物語を面白くしていこうと言っていただけまして、本当に自由に書かせていただいています。ていうか、質問に対する答えがあまり広がってないですけど、大丈夫ですか僕の返答。