--ところで今後のことについて。現在はRaspberry Piを主軸にすえておられるわけですが、これは今後も続くのでしょうか?それとも何か他の製品のプランなどもおありですか?
今のところRaspberry Piのみだ。といっても、例えば今はRaspberry PiはOut of Boxの形で提供されているが、これを箱に入れて、Media CenterをPre-installした形で提供するといった形もあるだろう。あるいは政府機関に向けて、また異なる形での提供形態もあるだろう。我々の組織は非常に小さく、17人を雇っているにすぎない。
--でもその小さい組織で100万枚のRaspberry Piを出荷できました。
この巨大な量を出荷できたのは、様々なパートナーに協力してもらえたお陰だ。ただしその種類は非常にすくない。これに関しては我々は随分慎重に行ったと思う。良い物理設計、コストダウン、粘り強い交渉、そして幅広いソフトウェア。こうしたことによって実現できたと思っている。Raspberry Piに関しては、Broadcomの社内を含む幅広いボランティアによって実現された部分が少なくない。
--最後に。ここ数日の間、随分日本の開発者とお会いしたと思うのですが、そうした日本の開発者に何か希望がありますか?
私自身は、日本の組織とミーティングできた事を大変に光栄に思う。これによって日本のユーザーとのチャネルが確立できたと思う。これからは、例えばマテリアルへの日本語への翻訳の優先を財団の資金で行う場合の優先順位を決めるといった事が容易になると思う。今のところ日本語のマテリアルは無いからね。だからこれから日本語への翻訳をすすめていかないといけない。
もう1つ。Raspberry Piそのものは25ドルで手に入り、これをつかって色々なものを作ったりすることは誰でもできるが、ただこれを広める際にはLanguage Barrierは間違いなく存在する。今回日本で色々素晴らしいものを見せてもらったが、これを世界中に広めてゆくために手助けしてほしいと思う。何か素晴らしいものを作ったら、是非それを教えてほしい。日本人は素晴らしいものを作るが、ちょっとだけShyだと思う。
--最後に日本の読者にメッセージを 呼んでくれてありがとう。我々、つまり私と妻だが、は日本でとても素晴らしい体験ができた。こんなに素晴らしい体験ができるとは思わなかったよ(笑)。また来たいね。