--SBに対して一方の男∞Mは本当に対極の感じを受けますね。キャリアもチームのカラーも年齢もまったく異なる2チームがすべて同点でW優勝というのは、本当に面白いですね。それではお待たせしました。男∞Mのみなさんに、優勝した感想をお聞かせ願いましょう(画像11)。
男∞M(リーダー/同好会会長/博士役):まだ全然実感がないですね。ポワポワしているというか。「やったよ、おい~」というか(笑)。でも、そんな中でも、本当に感謝の気持ちだけはあります。僕は去年も参加した唯一の経験者なのですが、ただただ1年多くいただけみたいなところもあるので、なんとなく会長にはなったんですけど、ガジェットの納期は守らなかったし、みんなには迷惑をかけ続けたなぁ…と、反省ばかりで(笑)。
男∞Mのほかのメンバー:いやいやいや、そんなことはないですよ(笑)。
--こうして結果を出したんだから、いいリーダーぶりだったんじゃないですか?
男∞M:実は地区大会の時も、本番で全然動かなかったんです。でも、そこを僕らはコスチュームとか見た目でごまかしたりして、審査員には小さいお子さんもいらしたんで、楽しそうに上げてもらえて会場審査得点が伸びてCS大会に出られることになったというわけです。
--動かなかったというのはちょっと今日の出来映えを見てしまうと、信じられませんね。
男∞M:本当にダメだったんですけど、CSのチケットをいただいた後、地区の独自勉強会などでほかのチームの方からアドバイスを頂戴し、それを吸収することでここまで来られたという感じですね。あと、カンパとかもいただきまして、それでカツラとか小物をそろえました。
--ちなみに、みなさん、おそろいのリストバンドをしていますね。優勝祈願の願掛けとかですかね?
男∞M:これは、がんの征圧を目的としたリレー・フォー・ライフのキャンペーンのものです。大会前にそういった方たちとお話をする機会がありまして、お互いにしていることはまったく違うのですが、互いにがんばろう、ということで、コラボレーションとしてみんなでつけてきました。こういったさまざまな人たちからの支援があって、ここまで来られたので、感謝しています。
--しかし、先ほどもいいましたが、本当に両チームとも好対照ですよね。それで同点優勝になるのだから不思議です。やはり男∞Mの武器は若さですよね。
男∞M:そうですね。若さと、あとは人数で押し切ったというか(笑)。
--逆に、この人数だと誰が何を担当するかそのコントロールが大変なんじゃないですかね?
男∞M:最上級生の5年生が3人いるんですが、3人の内、僕(リーダー)がガジェットをメインで担当して、もう1人(画像1の後列一番左)がプログラムを、そして残りの1人(画像1の後列右から女性を入れて3人目)が企画書を担当するということで、5年生3人が重要な3部門に分かれて、そこにそれぞれに後輩が着いてがんばったという形です。分担としてはうまくできていたんだじゃないかなと思います。
--チームマネジメントとしては、3人がマネージャーになって進めたんですか?
男∞M:3人は各実働部隊のヘッドとしてはもちろん指揮しましたが、それとはまた別にプロジェクトマージャー(プロマネ)(画像1の後列右から女性を含めて2人目)を立てました。Webペースのプロジェクト管理ソフトウェア「Redmine(レッドマイン)」を使うようにして、プロジェクトマネージャーの彼がチケットを発行してマネジメントを担当してもらいました。
SB:おぉ、レッドマイン!。
--SBのみなさんも感嘆の声を上げていらっしゃいますね。どうですか? 今聞いたら、かなり実戦的な感じですが。
SB:我々もレッドマインはあるんだけど、あまり使いこなせていたとはいえないので、すごいですね(笑)。もちろん、ソースコードの管理などはちゃんとやってましたけど。
--きっちりかっちりコントロールできていたんですよね?
男∞Mのプロマネ:やはり、期日を守れないところがありましたね。博士(リーダー)が遅い……とか(笑)。
--見込みと実作業のギャップっていうのは、どうしても経験がないと培われませんから、そうした経験がないときに「ここまで行けると思ったけど、結局、行けなかった」というのはどうしても発生してしまうと思いますが、どうやってリカバーしていったんですか?
男∞Mの全員:う~ん…。
男∞Mのリーダー:若さですね。若さで乗り切ったということしかないです(笑)。
--やはり、力押しと(笑)。でも逆にいうと、これだけの人数がいたから力押しができたともいえますよね? ただ、これだけの人数で力押しを続けると、人間関係がギスギスしませんか? そこら辺は大丈夫でした?
男∞M:ギスギス…(プロマネを振り返って)したか?
一堂:(笑)
男∞M:いや、でも、結果がよかったんで、丸く収まったかと(笑)。