Amazonは既存アプリストアの問題を解消!?

米Amazonのモバイルサービス担当カテゴリリーダー、Aaron Rubenson氏

3月にAndroid向けアプリストアをオープンした米Amazonのモバイルサービス担当カテゴリリーダーのAaron Rubenson氏は、Amazonは現在のアプリストアの課題を克服するという「楽観論」からスタートした、と明かす。

「Amazonは75以上の製品カテゴリを扱っており、顧客情報を利用して、顧客に適切なアプリを適切なタイミングで提供できる」とRubenson氏。アプリストアは、アプリの発見プロセスに対するAmazonのアプローチだという。

Rubenson氏がもう1つ特徴に挙げたのが試用機能だ。「ユーザーは、購入前にAmazon Web Servicesサーバーで動くシュミレーターで実際のアプリをブラウザ内で体験できる」と語り、本の立ち読み機能や音楽の視聴と同じことをアプリでも提供することを明言した。

Orangeの執行副社長、Olaf Swantee氏

また、オススメについては毎日いくつかのアプリを取り上げるが、「本当に必要なのは、オススメのアプリを支援するマーケティングの要素だ」とRubenson氏は述べ、SEO(検索エンジン最適化)や電子メールなどでマーケティングを支援していくとした。

一方、オペレータもアプリストアに問題を感じているようだ。仏Orangeの執行副社長、Olaf Swantee氏は、現在のアプリストアの課題として、ユーザーが端末を切り替えたときに、アプリを移行できない点とした。

また、アプリのアフターサービスを求める声が多いことも紹介した。Orangeは自社のミッションをパーソナルなインターネットの提供と位置づけており、ここでアプリは重要な役割を果たすという。