「ScanSnap Manager」の設定画面では、スキャン設定のカスタマイズも可能だ。標準プリセットとして、おすすめ、コンパクト、きれい、カスタマイズという4通りの設定が登録されている。「クイックメニューを使用する」を無効にすると、スキャンデータを転送するアプリケーションをはじめ、スキャン解像度やファイル形式、圧縮率などを細かく設定しておくことが可能だ。クイックメニュー無効の場合、あらかじめPC上の「ScanSnap Manager」で出力先を選んでから、スキャン操作を実行する。ただ、明確なポリシーがあれば別だが、通常はクイックメニュー有効/おすすめ設定が使いやすいだろう。

「ScanSnap Manager」設定画面の「保存先」タブ。スキャンデータの保存フォルダやファイル名のルールを決める

「読み取りモード」タブ。画質は4段階のクオリティから選択可能。カラーモードは自動判別が優秀なので自動で十分だ。オプション画面では、原稿内の文字の傾きや、原稿の向きといった補正機能の有効/無効を設定できる

「ファイル形式」タブ。デフォルトはPDF形式だが、「読み取りモード」タブの「カラーモード」設定を「カラー」か「モノクロ」にすると、JPEG形式も選択可能。オプション画面には、PDF形式で保存するときの設定が用意されている

「原稿」タブ。原稿サイズの自動認識は高精度だが、きちっとサイズを決めたい人は特定の原稿サイズを指定するとよい。A3キャリアシート(オプション)を使う場合はここでの設定が必要

「ファイルサイズ」タブ。品質や容量に明確な目的がない限り、デフォルトの「3」が無難だ

「クイックメニューを使用する」のチェックをはずすと、「アプリ選択」タブの設定ができるようになる。スキャンデータの出力先ごとに、各タブ画面の設定と保存が可能

「クイックメニュー」を無効化すると、通知領域の「ScanSnap Manager」アイコンを左クリックして出力先を指定できる

ちなみに、解像度の違いによるスキャン時間は以下の通り。さすがに1,200dpiでは遅くなるものの、600dpi以下では差はほとんどない。ファイルサイズはやや大きくなるが、スーパーファインモードがおすすめだ。

解像度の違いによるスキャン時間

ノーマル(カラー/グレー:150dpi、白黒:300dpi相当) 7.2秒
ファイン(カラー/グレー:200dpi、白黒:400dpi相当) 7.3秒
スーパーファイン(カラー/グレー:600dpi、白黒:600dpi相当) 7.5秒
エクセレント(カラー/グレー:600dpi、白黒:1200dpi相当) 22.3秒