マイクロソフト コンシューマー&オンライン事業部担当 代表執行役副社長 堂山昌司氏

マイクロソフト コンシューマー&オンライン事業部担当 代表執行役副社長 堂山昌司氏は、まもなく発売から1年を経過するWindows 7の状況に触れ、「全世界で1億7,500万ライセンスの実績と、Vistaよりも30%も高い顧客満足度、60%もサポートコールが減ったという実績がある」などと、多くの顧客に受け入れられてることを示した。

続いて、このビデオを見てほしいとして、数分間のビデオを放映した。ビデオには、レストランの予約をチャットで行ったり、動物園に入場する際にどこにどんな動物がいるのかをGPS機能を使いながら端末に表示したり、老夫婦のところに送られてきた画像をフォトフレームに表示したりといった内容だ。

「実はこれは10年前にマイクロソフトが制作したビデオ。当時は夢の世界といっていたが、いまではこれが現実のものとなっている」として、現在、マイクロソフトが制作した「Vision」と呼ばれるビデオを放映し、将来のICTを利活用した世界の様子を示して見せた。ここでは遠く離れた言葉が通じない国の子供たちが、映像を表示し、手書きができる「壁」を挟んでコミュニケーションを行ったり、手振りなどで操作を行ったりといったシーンが描かれている。「マイクロソフトはこうした将来の姿を明確に描いて、そこに向けて技術を開発している。Visionで実現される技術の一部はすでに実用化のところにまできている」とした。

発売から1年、高い顧客満足度を得られているとするWindows 7

この10年でマイクロソフトが実現してきたこと

さらに、ハードメーカーやソフトメーカー、量販店、放送局など100社以上が参加するウィンドウズ デジタルライフスタイル コンソーシアム(WDLC)の会長も務める堂山氏は、「WDLCが10年後に描くが世界」を初めて明らかにし、教育現場では教室の机そのものがPCとなり、黒板の代わりに3Dの大画面ディスプレイを設置。生活環境ではスクリーン越しにそこに相手がいるような形で会話ができるようになる様子をみせた。さらに、医療分野やビジネス分野での利用シーンのほか、エンターテイメントでは、パブリックビューイングの競技場において、現在のように大画面ディスプレイを見て応援するのではなく、フィールドに3D映像を投射して、あたかもそこでプレイをしているように見えるようになるなどとした。「2018年のワールドカップにはこれが実現するといいだろう」との期待を寄せながら、「こうした夢を実現するのはPCである。PCは不滅である」などとした。

WLDCが描く10年後の世界。2018年のワールドカップでは3Dパブリックビューイングも実現している!?