ソニー ネットワークプロダクツ&サービスグループ VAIO&Mobile事業本部 副本部長 赤羽良介氏

ソニー ネットワークプロダクツ&サービスグループ VAIO&Mobile事業本部の赤羽良介副本部長は、2020年に向けて、Windowsを搭載したPCの市場はさらに拡大をしていくことを示しながら、「この領域においては最先端技術によるVAIOらしいエンターテイメントの追求、モビリティとプロダティビティの両立を究極まで追求、お客様のライフスタイルを演出する商品の追求の3点に取り組んでいく」とする一方、「VAIOが目指しているのは、Easy, Better, Amazingの3点」として、VAIO Careのデモストレーションを通じて、PCを机の上から落としてしまいデータが破損し、Windowsが立ち上がらない場合でも、簡単な操作でデータを復元できることを示し、「こうしたVAIOならではの機能によって、VAIOはEasy & Amazingであると感じてもらえる」などとした。

また、「ソニーはさまざまな機器を市場に投入しているが、VAIOはそれらを結ぶハブになる。リモートキーボード機能により、VAIOをプレイステーション3のキーボードとして利用したり、データをVAIOに持ち出してリモートプレイを行ったり、来年にも発売を予定しているVAIOの3D対応機では、薄型テレビのBRAVIAの3Dメガネがそのまま利用できるといった連携も行われている」とした。

"Easy, Better, Amazing"を掲げるVAIOは、あらゆる家庭内デバイスのハブを目指す

教育用のPC「CM1」を掲げる東芝 執行役上席常務 デジタルプロダクツ&ネットワーク社の深串方彦社長

東芝 執行役上席常務 デジタルプロダクツ&ネットワーク社の深串方彦社長は、「今年、東芝は25周年を迎え、"I'm Possible."をキャッチフレーズに展開している。国内においても、1 - 9月はノートPCでは第1位のシェアを獲得。オールインワンタイプの製品を投入したことで、すべてのPCにおいても6週連続で第1位となっている」とした。また、「パソコンの父と呼ばれるアラン・ケイ氏が、紙や鉛筆や本と同じように使え、家電やネットワークと結びつき、人々の生活に不可欠なものとして、パーソナルダイナミックメディア『ダイナブック』を提唱してから30年を経過し、その名前を継承してきた東芝もその実現に挑んできた。だが、それはまだ達成されてはいない。これからの10年も、人の能力を高め、社会に役立つ、真のパーソナルコンピューティングとしての活用を目指す」とした。

深串氏は、今年7月にインテルとの共同開発で発表した教育分野向けの「CM1」を取り出し、「これを利用したフューチャースクールが東日本地区で開始される。ノートのように書け、映像や音声が利用できるCM1を活用することで、授業の効率化、学力の向上に寄与できる」としたほか、クラウドサービスの「東芝プレイス」についても言及し、「エンタテイメントだけでなく、教育、医療といった分野でも、いつでも、どこでもほしいコンテンツが手に入るようになる。来年には電子書籍コンテンツも配信する」とした。

さらに、CEATECで裸眼で3D視聴できるグラスレス3D PCを参考展示していることに触れ、「部分3D表示技術によって、1画面に2Sと3Dを別々に表示でき、それをグラスレスで視聴できる。デジタル教科書による教育分野での利用や、遠隔医療といった分野での利用も想定される」とした。

かのアラン・ケイが唱えた"ダイナブック"がdynabookの原点

CM1などを通してICT教育にも注力する

3Dテレビのレグザに続き、PCでも徐々にグラスレス3D化を図る