富士通 - SciNETに使われたスイッチを展示

富士通は、新規の製品としてJAXAに納入されるスパコンシステムの計算ノードとなるFX-1のマザーボードと計算ノード間の高速バリア同期などを行うIntelligent Switchを展示していた。

また、SC08の会場のネットワークであるSciNETに使われた、唯一の日本製スイッチであるFlashWaveを展示していた。

その他にも色々と展示しており、富士通のブースは、毎年、国内他社のブースに比べて展示品目が多くて頑張っているという印象である。

富士通ブースの正面

JAXAシステムに使用されるFX-1のマザーボード

高速バリア同期などを行うIntelligent Switch

FX-1は、左手の大きな黒い放熱フィンがついているのがCPU「SPARC64 VII」で、右側の放熱フィンがついている2つのLSIはJSCと呼ぶメモリや外部との接続を行うLSIと思われる。

SciNETにも使われたFlashWave 9500

NEC - SX-9の内部を公開

昨年と同様SX-9を中心とした展示であったが、昨年のSX-9はモックアップの箱であったが、今年は、大判振る舞いで中身を公開していた。同社の人がいうには会社に来て貰っても、ここまでは見られないとのことであった。

NECブースの正面

SX-9の内部(左)とCPUモジュールとメモリモジュールの展示(右)

左の写真の中央がCPU部で、全部で8個のプロセサを搭載できる。上段の2個は取っ手のついたモジュール、次の段はチップがむき出しの状態、その次の段は、銅の冷却フィンがついた状態で、最下段のCPUは最上段と同じ取っ手がついたモジュールの状態で展示されていた。

そして、CPU部の両側に各4個のメモリモジュールが縦に積まれている。メモリモジュールには、右側の写真のメモリの前にある2個のLSIで構成されるクロスバが搭載されており、各メモリモジュールが8個のプロセサ全部に接続されている。そして、CPU部の上下にある横方向の取っ手のついているモジュールはファンユニットと思われる。

日立 - T2Kの計算ノードを展示

日立製作所はR16000(IBMのp575の空冷版)のボードや、東大T2Kの計算ノードなどを展示していた。ただし、昨年のR1600のボードはCPUが1個しか載っていなかったが、今年は16個全部搭載されていた。

日立ブースの正面(左)と日立SR16000のボード(右)