Androidを搭載した組込端末
アットマークテクノは、今年のCEATECで展示していた「Armadillo-500 FX」を引き続き展示していた。
ハードウェアとしては同じだが中に入っているGoogle Androidのバージョンが上がったことによりいろいろなモニタのサイズに対応できるようになり、組込機器として使いやすくなったということだ。
Androidというと携帯電話プラットフォームとして有名になっているが、こういったインターネット対応組込端末プラットフォームとしてもかなり有用ではないかと思われた。
マイコンの新ラインナップが登場
AtmelブースではAVRマイコンの新ラインナップ、「XMEGA」シリーズの紹介と、スターターキットであるSTK600ボードを見ることができた。
XMEGAシリーズは現在のATmegaシリーズの後継にあたるシリーズで、最大32MHzまでの動作が可能になっている。また、命令や内蔵周辺機能も追加されており、より高機能になったといえるだろう。
ただ、残念なのは高機能化、多ピン化したためかDIPパッケージの提供がなくなってしまっていることだ。ArduinoなどAVRマイコンを使った個人向けマイコンボードも徐々に流行し始めているので、電子工作で扱いやすいDIPパッケージの生産も考慮してもらえるとうれしいのだが、どうだろうか。
デバイスの状態をネットワーク経由で確認
JTAGを利用したデバイスの可視化ツール、「MITOUJTAG」で有名な特殊電子回路では、MITOUJTAG/WebScanという名称の新しいサービスを参考出展していた。
JTAGでデバイスを接続し、サーバで解析してクライアントのWebブラウザからネットワーク経由でデバイスの状態を見ることができるサービスだ。デモサイトも用意されており、雰囲気をつかむことができる。
サーバ側で解析を行うのでデバイスがつながるローカルマシンは読み出される生データをサーバに送るだけでよく、パソコンではなくPDAでも十分実用になるということだ。もちろん見る側はWebブラウザ(Ajax)が動作すればいいのでこちらもPDAなどで十分だ。
また、ASP的な展開も可能になるだろう。様々な展開が期待できるので、今後チェックしていきたいサービスだ。