高学歴者がネットショッピングを頻繁に利用

それでは、中国でいまネットショッピングをしている人たちは主にどのような人たちなのだろうか。その素顔をインターネット利用経験、性別、学歴、年齢、収入などいくつかのファクターから見てみよう。

前述の10都市平均でみると、2003年、あるいはそれ以前からインターネットを利用してきた人がサイト利用者全体の81.6%を占めている。ネット利用経験の豊富なユーザーがショッピングサイト利用者の主力部隊となっていることが分かる。

ネット利用者の性別構成は都市により異なっているが、北京、上海、広州においては女性のほうが男性より多く、その他の7都市においては、男性のほうが女性より多い。

具体的にみると、北京では男性43.0%、女性57.0%、上海では男性43.5%、女性56.5%、広州では男性47.0%、女性53.0%、残り7都市の平均では男性53.3%、女性46.7%となっている。

北京など経済がより発展している大都市において、女性が男性よりも積極的なネットショッピングユーザーとなり、ネットショッピング市場のコア客層となっていることが分かる。

学歴別に見ると、利用者のうち大卒が50.3%、短大卒は25.4%、大学院卒は9.2%で、三者合計では84.9%となる。ネットショッピング利用者の多くが高学歴者に占められていることが分かる。さらに北京、上海、広州3都市のネットショッピング利用者の学歴がほかの7都市より若干高いことも明らかになっている。