--日本では、まだファーウェイのブランドが浸透しているわけではありせん。ブランド認知策としては、どんなことを考えていますか。

本社では、日本の市場ポテンシャルに強い期待を持っています。いかに日本にファーウェイの製品とサービスを認めてもらうかが課題です。ただ、幅広い顧客に対して製品、サービスを提供するというのは無理がありますから、着実に新たな顧客を獲得しながらも、そうした顧客に対して、徹底したサホートを行う体制を敷くことが重要であると考えています。ブランドが前面に出る製品を日本の市場に投入しているわけではありませんので、日本のコンシューマユーザーの方々にファーウェイのブランドを認知してもらうには時間がかかるでしょう。しかし、いつの間にか、ファーウェイのインフラや端末を利用していた状況を作れると思います。すでに、USB高速データ通信カードは、日本国内ではナンバーワンのシェアを持っていますから、そうした状況が徐々にでき上がっているのではないでしょうか。今後、高速なデータ通信環境を利用するプロフェッショナルユーザーなどを対象に、プロモーション展開をしていくということも考えていきたいですね。

--日本法人の陣容は拡大していくのですか。また、日本にR&Dセンターを設置する計画はありますか。

まずは今年中に100人体制にする予定です。とくに、技術スタッフの増員を図りたいと考えています。一方で、R&Dセンターの日本への開設については、具体的な計画があるわけではありません。ただ、日本における事業拡大にあわせて、そうしたことを考えていく必要があるかもしれません。現時点では、本社R&D部門と、日本のスタッフとの混成チームによって、日本の顧客の要求に細かく対応していく体制としています。

--パートナー戦略についてはどうですか。

現在は、設備を敷設するための工事を行うパートナー会社が3社、そして、将来のWiMAX事業に関するパートナーとしてフジクラとも契約を結んでいます。パートナー各社のエンジニアを中国の本社に派遣して、トレーニングを行うといったことも行っていますし、パートナーの保守サポート要員に対する認定制度も用意しています。今後、日本におけるパートナービジネスを拡大していく必要があると考えていますから、お互いの戦略が一致し、相乗効果が発揮できるようなパートナーを発掘していく考えです。

--日本において、どんなファーウェイのイメージづくりを目指しますか。

若くて、元気な企業。成長力があり、イノベーションのある会社。そんなイメージが日本で定着できればいいと考えています。