セッション後半にはSunのCEO and PresidentであるJonathan Shwartz氏が登場した。同氏は人々の生活やコミュニケーションにおいてJavaの存在感が高まったことに触れ、今後もより積極的にオープン化を進めていく語った。
その他、新しいプロジェクトとして「Project Hydrazine」が発表された。このプロジェクトは開発環境やフレームワーク、市場や収益モデルなどを統合し、サービスコンポーネントとして提供していこうというもの。クラウドコンピューティングの技術をベースにしているとのことだ。
General Sessionの最後を飾るスペシャルゲストには意外な人物が登場して会場を沸かせた。その人物とは、ギタリストのNeil Young氏だ。同氏は自身のファースト・アルバムから現在に至るまでのアーカイブをBru-ray Discでリリースした。知っての通り、JavaはBru-ray Discを制御するシステムに使われている。同氏のアーカイブディスクでもJavaが使われており、今回のゲスト出演につながったとのことだ。
Young氏のアーカイブディスクでは曲だけでなく非常に凝ったインフェースも提供されており、このインタフェースにはWebサイト上からダウンロードしたコンテンツを追加することもできるという。
例年、General SessionではSunによる新しい技術やプロダクトの発表が行われてきた。昨年はJavaFXの発表が大きなサプライズとして会場を沸かせている。一方今年はというと、特別に新しい技術は登場しなかったものの、これまでリリースされてきた技術を利用したさまざまな実装が紹介され、例年とは違った形で興味深いものとなった。
2008 JavaOne Conferenceは6日から9日まで、4日間に渡って行われる。マイコミジャーナルでは、その様子をリアルタイムでお伝えしていく予定だ。