高品位で軽量な組み込み用フォント - ダイナコムウェア

フォントベンダの大手であるダイナコムウェアは、組み込み用スケーラブルフォント「DigiType」のデモンストレーションを行った。

動画2(WMV形式)

最近では、組み込みの分野においても、パソコンなどと同様に高品位なフォントを使用したいという要求が増えてきている。DigiTypeはリソースの限られた組み込み機器においても、高品位なフォントをストレス無く利用できるようにした軽量なフォントである。

DigiTypeには、アプリケーションに移植するフォントデータと、そのラスタライザが含まれている。従来のTrueType(ゴシック体)の場合、フォントファイルサイズは2.150Kバイトであるのに対して、DigiType(ゴシック体)は640Kバイトと軽量である。なお、DigiTypeのラスタライザのファイルサイズは100Kバイト程度。

デモンストレーションでは、IntelのCore Duoプロセッサ「T2500」を搭載したCompactPCIバス対応のCPUモジュール「ACP-132」(アバールデータ製)や、ウィルコムのPHS端末機「W-ZERO3[es]」(シャープ製)上でDigiTypeによる文字の表示を行った。動画にもあるように、文字の拡大や縮小などがスムーズだった。

また、同社では中国国家規格に適合した中国語フォントも扱っている。中国輸出向け機器においては、同国の国家規格に適していない場合、法律違反となり、市場からの排除命令が出ることもあるという。