RDP(Remote Desktop Protocol) 6.0はWindows Server 2008の新しいターミナルサービスを実現するためのプロトコルである。Windows Vista、Windows Server 2008に標準で搭載され、Windows Server 2003 SP1およびWindows XP SP2以降で対応(Terminal Service クライアント6.0)。
従来のRDP5.2から以下の様な機能強化が行われている。
32bpp(True Color)のサポート
従来、RDP5.2では上限が24ビットカラーだったが、32ビットカラーに機能アップ。データ量の増大のため、データ圧縮率も向上している。
フォントスムージング
フォントへのClearType効果のサポートにより、とくに液晶モニタでフォントを滑らかに表示し、見やすくなる。
大画面対応
4096×2048ピクセル、16:9や16:10のワイド画面対応(従来は1600×1200 4:3のみ)。
モニタスパニング(マルチモニタ対応)
複数のモニタに表示可能(同じ解像度で解像度の合計が4096×2048以内)。
Vistaライクなデスクトップ環境…デスクトップエクスペリエンス
Windows VistaのLook & Feelを使用可能。具体的には、Windows Media Player 11、デスクトップテーマ、写真の管理等の機能がインストールされる。
Vistaライクなデスクトップ環境…デスクトップコンポジション
Windows Aeroを使用可能。Aeroとは、半透明のウィンドウ、タスクバーにウィンドウの内容のサムネイル表示、ウィンドウの3D表示(クライアント側でAero対応のハードウエアが必要。サーバ側は不要)。
リソースダイレクト
PnPデバイス(メディアプレーヤーとデジタルカメラ)のリダイレクトが可能になる。
シングルサインオン
同じActive Directory内のユーザに対し、サーバ自体へのログオンを不要にする。
認証の強化
ターミナルサービスセッション確立前にネットワークレベル認証、サーバ証明書を利用したサーバ認証に対応。