米Microsoftは10月23日(現地時間)、現在米カリフォルニア州サンフランシスコで開催されている携帯電話展示会の「CTIA Wireless 2007」において、「Microsoft System Center Mobile Device Manager 2008」ならびに、同製品と連携するWindows Mobile 6搭載の携帯電話新製品を紹介した。

同イベントの基調講演に登壇した米Microsoft CEOのSteve Ballmer氏は、まず自身が6年前に同じCTIAのイベントに登場したことを振り返った。「6年間という月日はそれほど昔のことではないが、携帯電話業界にとっては非常に長い月日だ。例えばいま販売されている携帯電話は、小さな筐体にビジネスからパーソナルまであらゆる作業をこなす強力なプロセッサパワーを備えている。さらに月々50ドル程度の料金を支払えば、いついかなる場所でも携帯電話のネットワークを介して世界中の情報へとアクセスできるようになった。当時はわずか1つのメーカーのデバイスと1つの提供キャリアしかなかったWindows Mobile端末は、世界55カ国の160以上のキャリアにまで膨れあがり、140種類もの製品が提供されている」と、同分野におけるMicrosoftの存在感の高まりを強調した。

Microsoftの次なる目標は、Windows Mobile端末をより有用なものとすることだ。特にビジネスでの利用が増えるにつれ、解決しなければならない問題も同時に増えてくる。企業ネットワークとの接続性、認証や情報漏洩を防ぐセキュリティ機構、企業ごとのニーズにあわせたポリシー設定や端末管理など、ビジネスモバイルでの利便性を向上させるのが、今回発表された「Microsoft System Center Mobile Device Manager 2008」と「Windows Mobile 6」だ。