こうしたプロセスを経てはじめてデザイン・設計されたのがC3400nだ。このプリンタのデザインは、グローバルブランドのガイドラインコンセプトの作成のため、1社のベンダーにつき3種類のデザインコンセプトの提出を受け、英国、米国、日本の社外を含めた広域な調査を行った結果選ばれたベンダーにより造られた。

沖データのS3コンセプトによるデザイン製品第一号「C3400n」

C3400nは全体にやや丸みを帯びながらシンプル。存在感はあるが、親しみの持てるスッキリとしたスタイルだ。これからのオフィスのトレンドを意識し、背面のデザインがシンプルになっているのが特徴。用紙の排出口もごちゃごちゃせずシンプルな形状になっている。もちろん外観のデザインだけでなく、中を開けてもスッキリとしたものに仕上がった。これならユーザがメンテナンスする時に恐怖感を与えない。またオペレータパネルやドライバのGUIのデザインも、何も説明がなくても操作ができるような方向、「ゼロラーニング」へ変わっている。

シルバーとブラックで特別に仕上げられた「スマート」「シンプル」「ソリッド」の印象が強く打ち出されている「C3400n カラーLEDプリンタ累計100万台出荷記念モデル」  

    

実際に市販されたら市場ではどのような反応が出るのか楽しみだが、残念ながら販売される予定は今のところない     

C3400nを輝かしいグローバルブランド製品第一号として送りだした宮本氏は次のように語る。「第一歩を記しましたが、これから一貫性、継続性を持ってやっていくことが重要です。新製品の開発サイクルは、エンジンから新規に作るもので3~4年。そのため、すべての機種が新しいコンセプトに基づいたデザインに変わるまで、まだ時間がかかります。これから続々登場してくる新モデルに注目していてください」

C3400nをベースに開発され、そのデザインコンセプトを引き継いで8月に発売されたカラー複合機「C3530MFP」