Spockを作った人たちを発見

「黒のタートルネック」や「ガンで生き残った」というタグも。いつもお元気なので忘れがちですが、言われてみればそうでした

「Mac user」のタグを引くと、55人がリストアップされた。どうやら"自分はMac userです"と名乗るSpockユーザーが、自らタグ付けをしているケースが多いようだ。

Steve Jobsの『Related People』にはApple Computer(当時)共同設立者のSteve Wozniakや、PixarのJohn Lasseterに続いて、OracleのLarry Ellisonが並んでいる。Wikipediaによると、Larry Ellisonの結婚式の公式カメラマンがJobsであったらしい。

『On the Web』には、個人がSteve Jobsについて論じたらしいページや、彼が登場した雑誌の表紙を集めたページなどがあり(TIME、Forbes、Life等に混じって、誰が投稿したのかMacFan特集ページの扉イラストも)、話題には事欠かない様子がうかがえる。

ところで「Mac user」のタグで表示された人物の中に、数名のSpock開発メンバーも含まれていた。このSpock開発メンバー達のページを見ると、タグの数が200以上あったり、関連する人物が50人以上いたりして、さすがにスゴいことになっている。

タグは「Spockチーム」や「ウェブ開発者」「偉大なプログラマー」というものから、「susi tomi (=寿司富?)」や「チーズピザ」「右利き」「DSオーナー」など多岐にわたる。友人同士の会話の中から「君って○○だよね」というフレーズが抜き出されているような感じだ。Spockにおいてそれをタグにすることは則ち、他にも"susi tomiファン"が見つかるかもしれない、という可能性をそこに発生させることなのだ。

『Related People』では、飼い犬が「ライバル」になっていたり、Steve Jobsを「神」にしたり、ソクラテスを「先祖?」にするなど、教科書に落書きをするような遊びに溢れている。感覚的にはmixiで"勝手にマイミク登録"のような仕組みだが、登録された側に登録した側の情報は表示されない。Spock内で有名人を"友達"にしても、今のところは誰にも文句は言われないのだ。

これらのタグや人の関連性の投票ウィンドウから『Who voted』を展開すると、そのタグを投稿・投票した人の名前が時系列で表示される。"パリス・ヒルトンが彼のsex partner? 誰がそんなこと言ったんだ"ということがひと目でわかるわけだ。Spockが目指す楽しみ方はこのようなものなのだろう。

開発チームメンバーのページに登録されたタグ、その数243件。投票のウィンドウを展開すると、このタグに誰が投票したのかが表示される

日本的な感覚かも知れないが、トップページに閲覧数ランキングやレコメンド、ジャンル分けなど、より積極的に情報を見せていく仕組みがあると、検索だけでなく見て楽しむコンテンツとしても面白くなりそうだ。

Computer Pioneerの検索結果に戻ろう。Microsoft、Appleなどで現在活躍中の面々に並んで、チューリング・テストのAlan Turing、マウスを発明したDouglas Engelbartなどモノクロ写真世代の人物も挙がっている。そしてそこにCharles Babbageという人物が続く。