金融庁は金融商品取引法の制定作業と並行して、2005年1月に企業会計審議会内に設置した内部統制部会において、経営者による評価の基準と会計士による監査の基準の策定を開始しました。2005年12月に「財務報告に係る内部統制の評価及び監査の基準のあり方について」という内部統制の基準案が公開されました。しかしこの文書は内部統制の概要しか書かれていませんでした。そこで2006年1月から具体的な実施基準の策定が開始され、2007年2月「財務報告に係る内部統制の評価及び監査の基準」(「あり方について」を多少修正したもの)と「財務報告に係る内部統制の評価及び監査に関する実施基準」が公開されました。「実施基準」では「内部統制の基準」を引用しながら解説を加える形になっています。
以下、この内部統制の基準と実施基準(以下、総称して「実施基準」)の内容を見ていきましょう。実施基準は以下の3部構成になっています。
- 内部統制の基本的枠組み
- 財務報告に係る内部統制の評価及び報告
- 財務報告に係る内部統制の監査
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