PDEの新機能
Eclipse 3.3ではプラグイン開発をサポートするPDEにも改善が施されている。主な新機能は次のとおりだ。
マニフェストエディタ
Eclipse プラグイン開発ではプラグインの定義情報をプラグインマニフェストエディタで定義する。Eclipse 3.3ではこのマニフェストエディタが大幅に強化されており、フォームエディタでの入力補完が可能になっている。
図 36: プラグインマニフェストエディタでの入力補完 |
また、拡張定義を行う「Extensions」タブでは拡張定義の絞込検索を行うことができるようになった。拡張定義の多いプラグインでは便利な機能だろう。
図 37: 拡張定義の絞込み検索 |
フォームへの入力内容にエラーがある場合は以下のように該当フィールドおよびヘッダ部にエラーが表示されるようになった。
図 38: マニフェストエディタでのエラー表示 |
XMLを直接編集する際も XMLのコード補完やフォールディング、ハイパーリンクなどが可能となっている。アウトラインビューと同じ内容をポップアップ表示するクイックアウトライン機能([CTRL]+[O])も利用可能になっている。直接plugin.xmlを編集する場合には重宝するはずだ。
図 39: plugin.xmlでの入力補完 |
プラグイン開発時には必ずマニフェストエディタを利用することになるため、Eclipse 3.3の登場によってプラグイン開発がより容易になるはずだ。
EclipseRCPアプリケーションのエクスポート
EclipseRCPアプリケーションをエクスポートする際、JREを同梱できるようになった。ファイルサイズの問題さえ考慮しなければ、JREを同梱してエクスポートすることで、JREがインストールされていない環境でも配布アーカイブを展開し、実行ファイルをダブルクリックするだけで動作させることが可能となっている。また、特に業務アプリケーションではアプリケーションを動作させるJREのバージョンを特定したいという場合もあるだろう。このような場合にも便利だ。
同梱するJREはEclipse製品エディタのLaunchingタブで指定する。JREはプラットフォームごとに指定することもできる。
図 40: EclipseプロダクトのLaunchingタブでJREを指定 |