Eclipse 3.3、待望のリリース

2007年6月末、待望のEclipse 3.3が正式にリリースされる。皆さんが本稿をご覧になるころには、Eclipse.orgから入手できる状態になっているだろう。Eclipse 3.3は、2006年6月に3.2がリリースされて以来、およそ1年ぶりのメジャーバージョンアップとなる。今回のリリースでは大きな変更や機能追加はなく、細部の使い勝手を向上させるための機能追加や改善が目立ち、比較的地味なバージョンアップといえる。EclipseはこれまでもことJavaのコーディングに関しては定評があったが、3.3ではさらにかゆいところまで手が届くようになっている。3.3へのバージョンアップで日常的な作業の効率は間違いなく向上するはずだ。

また、Eclipse 3.3のリリースにあわせてWTPなどの主要なプラグインがバージョンアップするほか、この1年の間にEclipseプロジェクトでは新たなサブプロジェクトが多数誕生しており、Europaアップデートサイト(3.2でのCallistoに相当)経由でインストール可能なプラグインが大幅に増加している。これらのプラグインを利用することでEclipseに不足している機能を補うことができるだろう。

本稿ではEclipse 3.3の新機能の中から特に使い勝手に影響するであろう部分をピックアップして紹介していく。

なお、執筆時点ではEclipse 3.3は正式リリース前であったため、本稿の内容はEclipse 3.3のリリース候補版に基づいている。そのため正式リリース版とは異なる部分が存在する可能性があるという点についてはあらかじめご了承いただきたい。