デスクトップへのリモートアクセス

GNOME 2.18では、リモートデスクトップの設定を行うことで、遠隔地にあるPCからVNCクライアントを利用してGNOMEデスクトップへのアクセスを許可することができる(図14)。リモートアクセスを許可した場合、デスクトップの操作を許可するかどうかの設定が行えるほか、アクセス時に承認やパスワードの入力を求めることもできる。

図14 デスクトップへのリモートアクセス

図15 リモートPCからのアクセスが行われた

図16 WindowsからGNOMEデスクトップへアクセスしている様子

まとめ -- 次はKDE4.0との一騎打ち!

GNOME 2.18では、前バージョンである2.16からそれほどインパクトの強い変更は行われていない。2.18が安定版の定期リリースということもあるが、すでに複数回のバージョンアップを重ねて2.x系が成熟期に入っているということの表れでもあるだろう。とはいえ、細かな問題点の改善によって確実に使い勝手が向上していることは確かだ。

また、GNOMEと競合する統合デスクトップ環境に「KDE」があるが、こちらは次期バージョンであるKDE 4.0の開発を進めており、2007年中のリリースを目指している。このKDE 4.0の動向が次期GNOMEの開発に何らかの影響を与える可能性もあるため、GNOME自身の動向と合わせて注目しておく必要があるだろう。