NetBeansからの使用
NetBeansでは、現在開発が進められている「NetBeans IDE 6.0」からTomcat 6.0に対応する予定となっている。現行バージョンであるNetBeans IDE 5.5はTomcat 6.0と連携させることができない。しかし、NetBeans 6.0の開発版(英語版のみ)が現在Milestone 7まで公開されており、Milestone 6以降を利用すればTomcat 6.0を使うことが可能だ。
NetBeans 6.0の開発版は、NetBeansのDevelopment Downloadsにおいてで[Build Type]に「Daily」を指定すればダウンロードできる。インストールは現行版と同様の方法で行える。ただし、開発版は、あくまで開発版であり、安定した動作は保証されないので注意してほしい。
現在のNetBeansには、Apache Tomcat 5.5.xが付属しており(これは正式版では削除される予定)、デフォルトではこれを使用する設定が有効になっている。自分でサーバを追加する場合には、[Tools]メニューから[Server Manager]を選択する(図6)。
続いて、Server Manager画面(図7)の左下の[Add Server]ボタンをクリックして、サーバ設定の追加を行う。
次に現れるAdd Server Instance画面では、サーバの種類を選べるので、ここで[Tomcat 6.0]を選択する(図8)。なお、NetBeans 5.5以前のバージョンではこの選択肢がTomcat 5.5までしか用意されていない。
その後、図9のような画面が表示されるので、[Catalina Home]の部分にTomcat 6.0をインストールしたディレクトリを指定する。また、ユーザ名とパスワードも記入しておく。
最後に、[OK]を押して図10のように表示されたら追加完了となる。
ただし、Windows Service Installer版をインストールした場合には、Tomcat起動時に使用する起動スクリプトが用意されていないため、プロジェクトを実行しても自動でTomcatを起動することができない。Windows版のNetBeansはデフォルトで「catalina.bat」という名前の起動スクリプトを使用してTomcatを立ち上げようとするため、これを独自に用意して$CATALINA_HOMEのbinディレクトリに配置しなければならない。簡単に済ませたいのであれば、zip版をダウンロード/解凍して必要なスクリプト(binディレクトリにある*.bat)をコピーするか、NetBeansに付属するTomcat 5.5用のスクリプト($NETBEANS_HOME/enterprise4/apache-tomcat-5.5.17/bin/以下にある*.bat)をコピーするとよいだろう。
もし、「catalina.bat」または「catalina.sh」以外の名前で起動スクリプトを作成した場合には、Server Manager画面(図11)で[Use Custom Catalina Script]にチェックを入れてファイルを指定すればよい。