今回試した評価機はメモリとストレージを増量した「プレミアムモデル」で、CPUがIntel Core i7-12700H、グラフィックスがCPU内蔵のIntel Iris Xeグラフィックス、メモリが32GB(16GB×2/デュアルチャネル/DDR4-3200)、ストレージが1TBのM.2 SSD(NVMe)となっていた。標準モデルの場合はメモリとストレージが半分になるが、それ以外は同じ構成だ。
Core i7-12700Hは、Pコアと呼ばれる性能を重視したコアを6つ、省電力で高効率なEコアを8つ搭載したプロセッサー。合計で14コア20スレッドとなり、前モデルのCore i7-11800H(8コア16スレッド)からはコア数、スレッド数ともに大きくアップしている。そこで、ベンチマークソフトで性能をチェックしてみることにした。
まず、CPUの性能を測る「CINEBENCH R23」は、次の結果になった。
CINEBENCH R23 | |
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CPU(マルチコア) | 12301pts |
CPU(シングルコア) | 1824pts |
コア数やスレッド数が多いこともあってか、マルチコアスコアが高め。またアプリの動作に影響するシングルコアのスコアも高く、前世代のCore i7-11800Hからは2割程もアップしている。画像編集アプリなどは今まで以上にサクサク動作しそうだ。
続いて、「PCMark 10」を実行してPCの総合的なパフォーマンスをチェックしてみたところ、次の結果になった。
PCMark 10 | |
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総合スコア | 5627 |
Essentials | 10123 |
Productivity | 7201 |
Digital Content Creation | 6634 |
快適さの目安となるスコアは、基本性能を示すEssentialsが4100以上、ビジネスアプリのパフォーマンスを示すProductivityが4500以上、クリエイティブアプリのパフォーマンスを示すDigital Content Creationが3450以上。本製品はいずれのスコアも大きく上回っており、普段使いはもちろんのこと、画像編集や動画編集などの負荷の高い処理もある程度快適に行えることがわかる。
次に、グラフィックス性能を測るため「3DMark」も試してみた。
3DMark Time Spy | |
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Time Spy score | 1923 |
Graphic score | 1689 |
CPU score | 8971 |
3DMark Fire Strike | |
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Fire Strike score | 4991 |
Graphic score | 5358 |
Physics score | 21479 |
Combined score | 1873 |
dGPUを搭載した「DAIV 6H」などに比べるとスコアは低いものの、CPU内蔵のGPUとしては高めで、動画のハードウェアエンコードなどもそこそこ速い。解像度の高い写真や動画の現像・編集を本格的に行うなら「DAIV 6H」などのシリーズ別モデルをおすすめするが、ちょっとした写真・動画編集なら本製品でも十分対応可能だ。WebデザインやDTPなど、グラフィックス性能があまり求められない作業をメインに行う人や、出先で撮影画像の確認やちょっとした編集作業を行いたい人には、ピッタリのモデルといえるだろう。
このほか「CrystalDiskMark」でストレージの性能も測ってみた。試用機にはPCIe Gen3×4接続のSSDが搭載されていたが、シーケンシャルリードが3200MB/s超と高速。実際、OSやアプリの起動も速くキビキビと動作した。なお、BTOオプションではPCIe Gen4×4接続で連続読み出しが6700MB/sという、より高速なSSDを選ぶことも可能。少しでもパフォーマンスを高めたいのであれば、検討してみるといいだろう。
CrystalDiskMark | |
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1M Q8T1 シーケンシャルリード | 3206.76 |
1M Q8T1 シーケンシャルライト | 2090.47 |
1M Q1T1 シーケンシャルリード | 1820.26 |
1M Q1T1 シーケンシャルライト | 1821.37 |
4K Q32T1 ランダムリード | 403.06 |
4K Q32T1 ランダムライト | 438.64 |
4K Q1T1 ランダムリード | 56.65 |
4K Q1T1 ランダムライト | 148.32 |
容量重視の人におすすめしたい良コスパモデル
第12世代Coreプロセッサーや広色域液晶ディスプレイ、入力しやすいキーボードとタッチパッドを搭載した「DAIV 6P」。本体が薄型軽量なため、出先でもデザインや写真編集、ちょっとした動画編集を行いたいというユーザーには、特におすすめできる製品だ。
直販サイトでは今回試用したプレミアムモデルが229,900円(税込)~という価格で販売されている。標準構成(199,800円【税込】~)に比べてメモリやストレージが倍なのを考えると、かなりコストパフォーマンスはいい。メモリ消費量の大きなアプリやファイルを扱うクリエイターや、外出先に持ち運んで使う機会が多い人には、特に注目してほしい製品だ。
※ここで紹介した各パーツは、今回試用した機種のものです。出荷時にメーカー、型番などが変わる可能性もあります。ご了承ください。
標準スペック
メーカー | マウスコンピューター |
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型番 | DAIV 6P (プレミアムモデル)[Windows 11] |
ディスプレイ | 16型WQXGAノングレア(2560×1600) |
CPU | Intel Core i7-12700H |
メモリ | 32GB DDR4-3200 SO-DIMM |
M.2 SSD | 1TB(NVMe) |
チップセット | - |
光学ドライブ | - |
グラフィックス | Intel Iris Xe グラフィックス |
OS | Windows 11 Home 64ビット |
LAN | Intel Wi-Fi 6 AX201(IEEE802.11ax/ac/a/b/g/n)+ Bluetooth 5モジュール内蔵無線LAN |
インタフェース | Thunderbolt 4×1(右側面Type-C×1)、 USB 3.1×1(左側面Type-C×1)、 USB 3.0×2(右側面Type-A×1、左側面Type-A×1) |
サイズ | W353.7×D245.3×H18.5mm |
重量 | 約1.49kg |
バッテリー 駆動時間 |
約12.5時間 |
価格 | 229,900円(税込)~ |
上記スペックは、あくまで構成の一例だ。BTOを駆使して、ぜひ自分好みの一台を作ってみてほしい。
価格・構成については、2022/8/24(記事作成日)現在の情報です。最新情報についてはマウスコンピューターのサイトにてご確認ください。
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