第12世代Coreプロセッサーの採用でパワーアップ
今回試した試用機「DAIV 6N」(プレミアムモデル) [ Windows 11 ] は、CPUがIntel Core i7-12700Hプロセッサー、グラフィックスがGeForce RTX 3060 Laptop GPU、メモリが32GB(16GB×2/デュアルチャネル/DDR5-4800)、ストレージが1TBのM.2 SSD(NVMe Gen4×4 )という構成のもの。標準構成のモデルに比べてメモリとストレージは倍だが、そのほかは同じスペックになっていた。
Core i7-12700Hは、Pコアと呼ばれる性能を重視したコアを6つ、省電力で高効率なEコアを8つ搭載したプロセッサー。従来の「DAIV 5N」のCore i7-11800H(8コア16スレッド)からはコア数、スレッド数ともに大きくアップしている。そこで、ベンチマークソフトで性能をチェックしてみることにした。
まず、CPUの性能を測る「CINEBENCH R23」は、次の結果になった。
CINEBENCH R23 | |
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CPU(マルチコア) | 12535pts |
CPU(シングルコア) | 1627pts |
前モデルのCore i7-11800Hからは1割ほどスコアが伸びており、着実な進化がうかがえる。特にアプリの動作に影響するシングルコアのスコアが大きく向上しているので、画像・動画編集アプリなどは今まで以上にサクサク動作するはずだ。
続いて、「PCMark 10」を実行してPCの総合的なパフォーマンスをチェックしてみたところ、次の結果になった。
PCMark 10 | |
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総合スコア | 6860 |
Essentials | 10368 |
Productivity | 8807 |
Digital Content Creation | 9594 |
快適さの目安となるスコアは、基本性能を示すEssentialsが4100以上、ビジネスアプリのパフォーマンスを示すProductivityが4500以上、クリエイティブアプリのパフォーマンスを示すDigital Content Creationが3450以上。本製品はいずれのスコアも大きく上回っており、普段使いはもちろんのこと、画像編集やRAW現像、動画編集などの負荷の高い処理も快適に行えることがわかる。
次に、グラフィックス性能を測るため「3DMark」も試してみた。
3DMark Time Spy | |
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Time Spy score | 7584 |
Graphic score | 7361 |
CPU score | 9163 |
3DMark Fire Strike | |
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Fire Strike score | 18115 |
Graphic score | 19376 |
Physics score | 26134 |
Combined score | 9299 |
DirectX 12世代でWQHD(2,560×1,440ドット)解像度のテスト「Time Spy」が7584、DirextX 11世代でフルHDの「Fire Strike」が18115となっている。グラフィックスにGeForce RTX 3060を採用していることもあって、スコアが高く、ある程度重いゲームでもフルHDやWQHDなら快適にプレイできそうだ。動画のハードウェアエンコードなどもかなり高速に行えるだろう。
このほか「CrystalDiskMark」でストレージの性能も測ってみた。試用機には最新世代のPCIe Gen4×4接続のSSDが搭載されていたが、シーケンシャルリードが4000MB/s前後とかなり高速。実際、OSやアプリの起動も速く、サクサク快適にアプリを使うことができた。なお、BTOオプションでは連続読み出しが6700MB/sの、より高速なSSDを選ぶことも可能。少しでもパフォーマンスを高めたいのであれば、検討してみてはいかがだろうか。
CrystalDiskMark | |
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1M Q8T1 シーケンシャルリード | 3913.17 |
1M Q8T1 シーケンシャルライト | 3076.45 |
1M Q1T1 シーケンシャルリード | 3129.83 |
1M Q1T1 シーケンシャルライト | 2093.57 |
4K Q32T1 ランダムリード | 400.29 |
4K Q32T1 ランダムライト | 454.87 |
4K Q1T1 ランダムリード | 64.57 |
4K Q1T1 ランダムライト | 163.36 |
RAW現像や画像・動画編集におすすめできる高性能ノートPC
第12世代Core i7-12700HやGeForce RTX 3060、sRGB比100%の広色域液晶ディスプレイなどを搭載した「DAIV 6N」。これまで見てきたように、その基本性能は非常に高く、RAW現像や画像・動画編集などの負荷の高い作業も快適に行うことができる。直販サイトでは標準構成時に269,800円(税込)~(今回試した試用機DAIV 6N(プレミアムモデル) [ Windows 11 ] とおなじ構成の場合は、299,800円/税込)で販売されており、上質なボディ素材や性能の高さを考えればコストパフォーマンスも悪くない。写真編集や動画編集などをサクサク快適に行いたいというクリエイターや、外出先でも負荷の高い処理を行う機会が多い人には、ぜひ注目してほしい製品だ。
※ここで紹介した各パーツは、今回試用した機種のものです。出荷時にメーカー、型番などが変わる可能性もあります。ご了承ください。
標準スペック
メーカー | マウスコンピューター |
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型番 | DAIV 6N |
ディスプレイ | 16型WQXGAノングレア(2,560×1,600) |
CPU | Intel Core i7-12700H |
メモリ | 16GB DDR5-4800 SO-DIMM |
M.2 SSD | 512GB(NVMe) |
チップセット | - |
光学ドライブ | - |
グラフィックス | GeForce RTX 3060 Laptop GPU |
OS | Windows 11 Home 64ビット |
LAN | Intel Wi-Fi 6 AX201(IEEE802.11ax/ac/a/b/g/n)+ Bluetooth 5モジュール内蔵無線LAN |
インタフェース | Thunderbolt 4(右側面Type-C×1)、USB 3.1(左側面Type-C×1)、 USB 3.0×2(右側面Type-A×1/左側面Type-A×1) |
サイズ | W353.7×D245.3×H18.5mm |
重量 | 約1.64kg |
バッテリー 駆動時間 |
約11.5時間 |
価格 | 269,800円(税込)~ |
上記スペックは、あくまで構成の一例だ。BTOを駆使して、ぜひ自分好みの一台を作ってみてほしい。
価格・構成については、2022/7/14(記事作成日)現在の情報です。最新情報についてはマウスコンピューターのサイトにてご確認ください。
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