Zen 3世代のAMD Ryzen 5 5600Gを搭載
今回試用した「mouse DT6」は、APUとして6コア12スレッドのAMD Ryzen 5 5600Gを搭載したモデル。動作周波数は3.9GHz(最大4.4GHz)で、コンシューマー向けのミドルクラスのプロセッサーだ。Zen 3世代のアーキテクチャを採用しており、前世代からはシングルスレッド性能が大きくアップしている。
グラフィックスは内蔵のAMD Radeon Graphics、メモリは8GB(8GB×1のシングルチャネル、DDR4-3200)、ストレージはNVMe対応の256GB M.2 SSDで、直販サイトでは99800円(税込)~という価格で販売されている。
今回はそれらのパフォーマンスをチェックするため、「CINEBENCH R23」「PCMark 10」「3DMark」「CrystalDiskMark」などのベンチマークソフトでスコアを測ってみた。
まず、CPUの性能を測る「CINEBENCH R23」は、次の結果になった。
CINEBENCH R23 | |
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CPU(マルチコア) | 10734pts |
CPU(シングルコア) | 1452pts |
Zen 2世代までのRyzenはシングルスレッド性能が低めだったが、Zen 3世代になってライバルのインテルCoreプロセッサーに負けないパフォーマンスが出るようになった。本製品もシングルコアのスコアが1452ptsと高く、アプリの動作が快適。マルチスレッド性能も非常に高いので、複数のタスクを同時に処理するマルチタスクもサクサク行うことができる。
続いて、PCの総合的なパフォーマンスをチェックするため「PCMark 10」を実行してみた。
PCMark 10 | |
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総合スコア | 6032 |
Essentials | 10386 |
Productivity | 9791 |
Digital Content Creation | 5857 |
快適に動作する目安は、基本性能を示すEssentialsが4100以上、ビジネスアプリのパフォーマンスを示すProductivityが4500以上、クリエイティブアプリのパフォーマンスを示すDigital Content Creationが3450以上だが、本製品はいずれも大きく超えている。普段使いはもちろんのこと、画像編集やちょっとした動画編集なども快適に行えるだろう。
次に、「CrystalDiskMark」でストレージの性能も測ってみた。NVMe Gen3 SSDなので、より高速なGen4に比べるとスコアは低いが、日常的な用途なら十分すぎるほど。なお、BTOではSSDを最大2TBに容量アップできるほか、セカンダリストレージとして1~8TBのHDDも搭載できる。動画などの大容量ファイルを扱う機会が多いなら検討してみるといいだろう。拡張性の高いミニタワー型PCならではのメリットだ。
CrystalDiskMark | |
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1M Q8T1 シーケンシャルリード | 2536.50 |
1M Q8T1 シーケンシャルライト | 1280.93 |
1M Q1T1 シーケンシャルリード | 1759.12 |
1M Q1T1 シーケンシャルライト | 1259.08 |
4K Q32T1 ランダムリード | 530.74 |
4K Q32T1 ランダムライト | 428.73 |
4K Q1T1 ランダムリード | 60.89 |
4K Q1T1 ランダムライト | 248.15 |
最後に、グラフィックス性能を測るため「3DMark」も試してみた。
3DMark Time Spy | |
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Time Spy score | 872 |
Graphic score | 762 |
CPU score | 4966 |
3DMark Fire Strike | |
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Fire Strike score | 2270 |
Graphic score | 2525 |
Physics score | 21576 |
Combined score | 733 |
3DMark Night Raid | |
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Night Raid score | 9888 |
Graphic score | 9674 |
CPU score | 11306 |
今回はメモリがシングルチャネルだったせいか、AMD Radeon Graphicsの本来の性能を考慮するとスコアが少し低めに出ている。写真編集やちょっとした動画編集なら十分な性能ではあるが、もう少し負荷の高い処理を快適に行いたいなら、BTOでメモリをデュアルチャネル構成にするか、ディスクリートグラフィックスを搭載した「mouse DT6-G」などのモデルを選択することをオススメしたい。
「mouse DT6-G」は、「mouse DT6」の性能強化版ともいえるモデル。プロセッサーにAMD Ryzen 5 5600X、グラフィックスにGeForce GTX 1650(GDDR6版)を採用し、16GB(8GB×2)のメモリと512GBのSSDを搭載して、直販サイトでは139,800円(税込)~という比較的手頃な価格で販売されている。フルHD解像度なら、ある程度重めのゲームも快適にプレイできる性能を持っており、本格的な動画編集にも適している。
いずれのモデルも、その拡張性の高さや基本性能の高さなどを考えると、コストパフォーマンスはかなりいい。プライベートやビジネス、趣味の動画編集などに使える高性能なPCを探している人には、ぜひ注目してみてほしい製品だ。
※ここで紹介した各パーツは、今回試用した機種のものです。出荷時にメーカー、型番などが変わる可能性もあります。ご了承ください。
標準スペック
メーカー | マウスコンピューター |
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型番 | mouse DT6 |
CPU | AMD Ryzen 5 5600G |
メモリ | 8GB DDR4-3200 DIMM |
M.2 SSD | 256GB(NVMe) |
HDD | - |
チップセット | AMD B550 |
光学ドライブ | - |
グラフィックス | Radeon Graphics |
OS | Windows 11 Home 64ビット |
LAN | 1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T対応(RJ-45)LAN、 Intel Wi-Fi 6 AX200(IEEE802.11ax/ac/a/b/g/n)+ Bluetooth 5モジュール内蔵無線LAN |
インタフェース | USB 3.1×2(背面 Type-C×1、Type-A×1)、 USB 3.0×4(背面 Type-A×4)、 USB 2.0×4(前面 Type-A×2、背面 Type-A×2) |
サイズ | 約W170×D403×H360mm(※突起物を含まない) |
ディスプレイ | - |
価格 | 99,800円(税込)~ |
上記スペックは、あくまで構成の一例だ。BTOを駆使して、ぜひ自分好みの一台を作ってみてほしい。
価格・構成については、2022/5/25(記事作成日)現在の情報です。最新情報についてはマウスコンピューターのサイトにてご確認ください。
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