ビジネスPCの場合、特に開発系の業務では特殊なインタフェースが必要なこともある。ワークステーショングラフィックスはもちろん、シリアルインタフェースを現在も利用している業務は多い。あるいは、部門内ファイルサーバなど、大容量ストレージを求めるケースもあるだろう。そんなあらゆるニーズに応えられる拡張性こそ、デスクトップPCのメリットだ。

  • SOLUTION-T069-127-UHX [Windows 11 Home]

今回紹介するユニットコム(パソコン工房)の「SOLUTION-T069-127-UHX」は、そんなビジネスの場で活躍する最新スペック搭載のデスクトップPCである。

レビュー製品のWebページはコチラ

マルチHDD構成やシリアルポート拡張カードが必要な業務にとって心強いカスタムベース

個人用PC同様に、ビジネスPCもニーズの多様化が進んでいる。代表的なところでは、スリム、軽量で可搬性の高いモバイルPC、また事務所やリモートワークをより快適にしてくれる高性能デスクトップPCが挙げられる。

今回紹介する[「SOLUTION-T069-127-UHX」は、後者に該当するデスクトップPCだ。そしてデスクトップPCのニーズも、一方ではコンパクト、もう一方では大型で拡張性に優れるモデルに分かれるが、本製品は後者だ。トラディショナルなPCスタイルで豊富な拡張性を備えている。ATXミドルタワー筐体にATXマザーボードの組み合わせは、多くの方が想像するデスクトップPCだ。

ただし、最初から超高性能のワークステーションタイプというわけではなく、標準構成は極めてシンプル。最小構成価格も抑えられており、一見するとコストパフォーマンスに目を奪われがちだ。

しかし、「SOLUTION-T069-127-UHX」は、チップセットにIntel Z690を採用するなど、低価格のモデルと比較してベーススペックが一段引き上げられている印象。つまり、「豊富な拡張性をいかし、BTOカスタマイズや購入後のPCパーツの追加によって、ユーザーが実業務に合わせた機能を備えるPCへと進化させる」ためのベースPCと捉えるのがいいだろう。

「SOLUTION-T069-127-UHX」の拡張性をまとめてみた。

「SOLUTION-T069-127-UHX」の拡張性
メモリスロット 4スロット(標準構成では2スロット使用済み)
拡張スロット PCI Express 5.0 x16×1基、PCI Express 3.0 x4×1基(x16形状)、Express 3.0 x1×3基、M.2スロット(PCI Express 4.0 x4)×2(標準構成では1スロット使用済み)
Serial ATAポート Serial ATA 3.0×4
拡張ベイ 5インチ×3、3.5インチ×1、3.5インチシャドー×3、3.5/2.5インチシャドー×1

グラフィックスカード非搭載モデルのため、用意されている拡張スロットはどれも利用可能な状態で、ストレージについてもインタフェース・ベイ共に充実している。とりわけ注目されるのが5インチベイ、3.5インチベイだ。昨今ではATXミドルタワーPCでも、オープンベイが廃止される傾向にある。一方で、これまでの業務で光学ドライブやインタフェースユニットなどで、これを活用している方にとって、この豊富なオープンベイは引き続き効率的な業務を行うための大きな決め手となるだろう。