G-Tune EM-Zには、前面と背面に多くのインタフェースが用意されている。一般的な用途には標準搭載されているインタフェースで十分だが、カスタマイズ購入時に高速通信可能なThunderbolt 3拡張カード、10GbEネットワークカードなどを装着して強化できる。

本機のPCケースでユニークな装備が前面のHDMI出力端子。ケース背面上部のHDMIケーブルをグラフィックスカードのHDMI出力端子に接続することで、前面のHDMI出力端子が利用可能になる。VRヘッドセットをHDMI端子とUSB端子に接続する際に重宝する仕様だ。

  • 本体前面と本体背面

  • 右側面と本体底面から吸気し、背面から排気するエアフロー設計だ

  • この左側面はスチールパネルだが、内部パーツを見せるためのガラスサイドパネルモデルも用意されている

  • 本体前面には、左からマイク入力、ヘッドフォン、USB Type-A 3.0×2、HDMI端子を用意。前面のインタフェースは傾斜がつけられており、床上に設置していても抜き差ししやすい。電源ボタンの左にあるのは「スリムODDベイ」で、光学ドライブを装着できる

  • 本体背面には、左上からUSB Type-A 3.0×2、PS/2 Mini DIN 6ピン、USB Type-A 3.0×2、ギガビット(10/100/1000)LAN、USB Type-C 3.1、USB Type-A 3.1、S/PDIF、リアスピーカー、センタースピーカー、マイク入力、ラインアウト、ラインイン、HDMI、DisplayPort×2を装備

背面配線によりメンテナンスしやすい内部構造

本機の標準ケースのサイズは約W189×D396×H390mm。ケース背面にできるだけ配線を回すケーブルマネージメントが施されており、エアフローの効率がよいだけでなく、メモリ、ストレージなどにアクセスしやすい。また、Micro ATXサイズのマザーボードには、PCI Express x1が1基、PCI Express x16(4動作)が1基空いている。ATXマザーボードを採用した同社の上位デスクトップPCには及ばないが、必要十分な拡張性を備えている。

  • ケーブルが背面に回されてスッキリした印象の内部。各パーツにアクセスしやすい

  • マザーボードはIntel Z490 チップセットを搭載したMSI製。サイズはMicro ATXだ

  • 9cm、12cmの空冷CPUクーラーだけでなく、水冷CPUクーラーを選択できる

  • メモリスロット(DIMM)は4基搭載。最大64GBのメモリを搭載できる。メモリの増設、換装は容易だ

  • M.2 SSDには波状のヒートシンクが装着されている

  • グラフィックスボードはNVIDIA GeForce RTX 3060。G-Tune EM-Zに用意されているグラフィックスボードはこの1種類だ

  • 3.5インチHDDを1基搭載。その下には2.5インチストレージを2基装着可能だ

  • 拡張スロットはPCI Express x1が1基

  • 左側面の内部写真。CPUバックプレート部には大きく穴が空けられている

  • 電源ユニットを上段に配置することで、熱源となるパーツとの間隔を離し、効率的に冷却できるように設計されている