「mouse X4-R5」は、CPUに第3世代AMD Ryzen 5 4600Hが搭載されている。従来のRyzen 5 3500Uが4コア8スレッドだったのに対し、6コア12スレッドに増加しており、動作周波数も2.1GHz(最大3.7GHz)から3.0GHz(最大4.0GHz)にアップ。グラフィックスはCPU内蔵のAMD Radeonグラフィックスが採用されている。
今回はそのパフォーマンスをチェックするため、「CINEBENCH R20」「CINEBENCH R23」「PCMark 10」「3DMark」「CrystalDiskMark」などのベンチマークソフトでスコアを測ってみた(なお、本機はプリインストールされているユーティリティ「Control Center」で動作モードを変更できるが、今回は「パフォーマンス」モードに設定して計測している)。
まず、CPUの性能を測る「CINEBENCH R20」と「CINEBENCH R23」は、それぞれ次の結果になった。
CINEBENCH R20 | |
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CPU(マルチコア) | 3015 pts |
CPU(シングルコア) | 451 pts |
CINEBENCH R23 | |
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CPU(マルチコア) | 7792 pts |
CPU(シングルコア) | 1168 pts |
従来のRyzen 5 3500Uと比べると、シングルコアで2割以上、マルチコアはなんと2倍以上のパフォーマンスが出ている。モバイルノートPCとしては非常に性能が高く、これなら負荷のかかるアプリも快適に利用できそうだ。
続いて、PCの総合的なパフォーマンスをチェックするため「PCMark 10」を実行してみた。
PCMark 10 | |
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総合スコア | 4862 |
Essentials | 9023 |
Productivity | 7512 |
Digital Content Creation | 4604 |
基本性能を示すEssentials、ビジネスアプリのパフォーマンスを示すProductivity、クリエイティブアプリのパフォーマンスを示すDigital Content Creationのいずれもが、快適に動作する目安の3000を大きく超えている。オフィスワークだけでなく、画像編集や映像編集などもストレスなく行えることがわかる。
次に、グラフィックス性能を測るため「3DMark」も試してみた。
3DMark Time Spy | |
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Time Spy score | 752 |
Graphic score | 655 |
CPU score | 4792 |
3DMark Fire Strike | |
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Fire Strike score | 1868 |
Graphic score | 2082 |
Physics score | 16712 |
Combined score | 602 |
3DMark Night Raid | |
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Night Raid score | 8386 |
Graphic score | 8198 |
CPU score | 9642 |
前モデルに比べると1割程度の向上ではあるが、CPU内蔵のグラフィックスとしては高めのスコアだ。中程度以上の重さのゲームには向かないが、軽めのオンラインゲームや画像編集には十分なパフォーマンスがある。なお、今回試用したマシンにはシングルチャネルの8GBメモリが搭載されていたが、デュアルチャネルならもう少しスコアが伸びると思われる。少しでも性能を上げたい場合は、BTOでメモリをデュアルチャネル構成にカスタマイズすることを強くオススメする。
ちなみに、マウスコンピューターの検証では「8GB×1→8GB×2のデュアル構成にすることで、3DMark Fire Strike Graphics Scoreが約1.5倍」になることが確認されているという。
最後に、「CrystalDiskMark」でストレージの性能も測ってみた。試用機には256GBのNVMe対応M.2 SSDが搭載されていたが、その高速さがわかる結果になった。
CrystalDiskMark | ||
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Read(MB/s) | Write(MB/s) | |
SEQ1M Q8T1 | 3138.81 | 1122.78 |
SEQ1M Q1T1 | 1508.26 | 1173.79 |
RND4K Q32T16 | 442.76 | 351.90 |
RND4K Q1T1 | 45.68 | 175.41 |
狭額縁デザインを採用して大きく見やすい14型ディスプレイを搭載しながら、軽量コンパクトなボディを実現した「mouse X4-R5」。前モデルと同等の本体サイズやバッテリー駆動時間を確保しつつ、倍以上のパフォーマンスを持つCPUを搭載しており、製品としての存在感は大きくアップしている。これが7万円台(税別)という手頃な価格で手に入るのは非常に魅力的。処理性能の高いモバイルノートPCを探している人には、有力な選択肢の一つとなるのは間違いないだろう。
※ここで紹介した各パーツは、今回試用した機種のものです。出荷時にメーカー、型番などが変わる可能性もあります。ご了承ください。
標準スペック
メーカー | マウスコンピューター |
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型番 | mouse X4-R5 |
ディスプレイ | 14型フルHDノングレア(1,920×1,080) |
CPU | AMD Ryzen 5 4600H |
メモリ | 8GB DDR4-2666 SODIMM |
M.2 SSD | 256GB(NVMe対応) |
チップセット | - |
光学ドライブ | - |
グラフィックス | AMD Radeon グラフィックス |
OS | Windows 10 Home 64ビット |
LAN | ギガビット(10/100/1000)LAN、 Intel Wi-Fi 6 AX200(IEEE802.11ax/ac/a/b/g/n)+ Bluetooth 5モジュール内蔵無線LAN |
インタフェース | USB 3.0×3(Type-A/左側面×1、右側面×1、Type-C/右側面×1) USB 2.0×1(Type-A/左側面×1) |
サイズ | W320.2×D214.5×H17.5mm(折り畳み時/突起部含まず) |
重量 | 約1.2kg |
バッテリー 駆動時間 |
約10.0時間 |
価格 | 79,800円(税別)~ |
上記スペックは、あくまで構成の一例だ。BTOを駆使して、ぜひ自分好みの一台を作ってみてほしい。
価格・構成については、2021/2/22(記事作成日)現在の情報です。最新情報についてはマウスコンピューターのサイトにてご確認ください。
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