14型という大きく見やすい液晶ディスプレイを搭載しながら、気軽に持ち運べる薄型軽量ボディを実現したマウスコンピューターの「mouse X4」シリーズ。その後継となる「mouse X4-R5」が登場した。
マグネシウム合金を採用した頑丈なボディや、7万円台(税別)から購入できるリーズナブルな価格は踏襲しつつ、CPUを6コア12スレッドのAMD Ryzen 5 4600Hに刷新して、従来モデルから大幅に性能を向上させているのが大きな特徴。今回、その実機を試すことができたので、使用感やパフォーマンスを詳しく紹介していこう。
高性能だが7万円台(税別)で購入可能
「mouse X4-R5」シリーズは、ストレージに256GBのNVMe対応M.2 SSDを採用したスタンダードモデル「mouse X4-R5」と、SATA接続の128GB SSDを搭載し、Windows 10 Home Sモードを採用したエントリーモデル「mouse X4-R5-E」の2タイプがラインナップされている。それぞれメモリは8/16/32/64GBの4種類から、ストレージは7~10種類から選択できる。
最小構成時はスタンダードモデルが79,800円(税別)、エントリーモデルが76,800円(税別)と、いずれも7万円台(税別)から購入することが可能。メモリはプラス6,700円で16GBにアップグレードできるので、標準の8GBでは心もとないと感じている人は購入時のカスタマイズをオススメする。
BTOではこのほかにも、OSのエディションやオフィスソフト、外付けストレージ、外付け光学ドライブなどの多彩なオプションが用意されている。場合によっては市販品を購入するよりお得なこともあるので、必要に合わせて追加してみるといいだろう。また、サポート・サービスもきめ細かく選択できるので、故障などのトラブルが心配な場合は検討してみてほしい。
オススメのオプション例
※販売時期によって価格の変更や選択できないオプションがある場合もござます
オプション | 価格(税別) |
---|---|
16GBメモリ | 6,700円 |
外付けBlu-rayディスクドライブ(BDXL対応) | 9,800円 |
マカフィー リブセーフ36カ月版+60日間体験版 | 9,900円 |
データ復旧安心サービスパック3年版 | 4,000円 |
[3年保証/ノートPC] 安心パックサービス(専用ダイヤル/即日修理)+ピックアップ修理保証 | 17,000円 |
CPUが強化されても薄型軽量ボディは従来通り
新しい「mouse X4-R5」は、プロセッサーにAMD Ryzen 5 4600Hが採用されているのが大きな特徴になっている。従来はAMD Ryzen 5 3500Uという低発熱のプロセッサーが搭載されており、次のようにコア数や動作周波数、TDPなどに大きな差がある。
搭載プロセッサーの違い | ||
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モデル | mouse X4-R5(新) | mouse X4(旧) |
プロセッサー | Ryzen 5 4600H | Ryzen 5 3500U |
コア数 | 6 | 4 |
スレッド数 | 12 | 8 |
基本クロック | 3.0GHz | 2.1GHz |
最大ブースト・クロック | 4.0GHz | 3.7GHz |
デフォルトTDP | 45W | 15W |
TDPが上がっている分、新モデルは発熱や消費電力も増加しているはずだが、本体サイズは従来と変わらずW320.2×D214.5×H17.5mm。重量も前モデル並みの約1.20kgに抑えられている(実測では1187g)。バッテリー駆動時間に至っては、従来の約9.4時間から約10時間へと若干ながら伸びているのが驚きだ。
ちなみに、新モデルは冷却ファンも2基搭載されており、前モデルより排熱能力が高くなっている。今回、さまざまな状況でプロセッサーに負荷をかけてパフォーマンスをチェックしてみたが動作は安定していた。これなら夏場でも安心して使用できそうだ。
このほか新モデルではACアダプタも従来より30%ほど小型化されており、ACアダプタとACケーブルを合わせても231g(実測値)と非常に軽量。これくらいコンパクトで軽いと、本体と一緒に持ち歩いても負担になりにくい。カフェやコワーキングスペースで長時間作業をしたい、という場合などにはうれしいポイントだ。