そろそろG-Tune EP-Zの性能検証に入ろう。まずは基礎体力測定としてCPUパワーを見る「CINEBENCH R20」、グラフィックスパワーを見る「3DMark」、ストレージの読み書き速度を見る「CrystalDiskMark」をそれぞれ回してみた。今回は比較対象のPCを設けないので、自分のPCのスコアと比較してみるといいだろう。
CPUとストレージに関しては、本機搭載品より高速なもの(Core i9-10900KやPCI-Express Gen4のSSD)はあるが、ゲームの性能差は大きくない、あるいは体感できないということのほうが多い。RTX 3080の性能を十全に引き出せるスペックに調整してあるといえるだろう。
「Rainbow Six Siege」では最高のゲーミング液晶にもスペック負けしない性能
では実ゲームベースでの性能検証に入ろう。基礎体力測定と同様に比較対象を設けないかわりに、解像度別(フルHD:1,920×1,080ドット、WQHD:2,560×1,440ドット、4K:3,840×2,160ドット)のデータを比較する。
まずは軽めのゲーム「Rainbow Six Siege」から始めよう。ゲーム起動時にAPIを選択できるが、今回はよりメニーコアCPUとハイパワーGPUに向いている"Vulkan"モードを選択した。画質は"最高"とし、レンダースケールを100%に固定。ゲーム内ベンチマーク機能を利用して計測した。
Rainbow Six SiegeではフルHD時で平均450fpsを超え、4Kでも平均170fpsを超えてきた。今(から年末にかけて)手に入る最速の液晶が、フルHDだとリフレッシュレートが360Hz(=360fpsまで追従可能)、4Kだと144Hzなので、最高のゲーミング液晶の性能を使い切っても、なお余裕があるパワーといえるだろう。特に今後流通すると思われる、リフレッシュレート360Hzの超高速ゲーミング液晶とRTX 3080の組み合わせは、Rainbow Six Siegeのプレイにおいて絶大なアドバンテージになるはずだ。
「Apex Legends」は見えないフレームレート制限に阻まれる
続いては人気の「Apex Legends」でも試してみよう。画質は最高画質設定とし、射撃練習場において特定のコースと行動を取ったときのフレームレートを「CapFrameX」で測定した。Apex Legendsは何もしないと144fpsで頭打ちになるため、起動オプションでフレームレート制限を解除(+max_fps unlimited)している。
Rainbow Six Siegeよりもフレームレートはかなり下になるが、それでもフルHD時で平均280fps弱、WQHDでも240fpsまで出すことができる。最低fps(の下位1パーセンタイル点)が大きく落ち込んでいるが、これはベンチマーク時にバンガロールのスモークを目の前に展開し、その中に入るという行動を必ずとっているため。スモークやガスの中に突入してもRTX 3080なら十分なフレームレートを維持できるのだ。