さて、「DAIV Z7-QR4」で最大の注目ポイントとなるパフォーマンスをチェックしてみよう。今回は第10世代Core(開発コード名:Comet Lake-S)の「Core i9-10900K」搭載マシンと、ひとつ前の第9世代Core(開発コード名:Coffee Lake)の「Core i7-9700」搭載マシンでベンチマークを実施した。

両マシンの主なスペックは下記に記載しているが、大きく異なるのはメモリ容量、ストレージ容量、そしてCPUファン。ただし、グラフィックスボードは同じ「NVIDIA Quadro RTX 4000」なので、ベンチマークスコアには主にCPUの能力差が現れるはずだ。

検証機の仕様
  DAIV Z7-QR4(新) DAIV Z7-QR4(現行)
CPU Intel Core i9-10900K(10コア20スレッド、3.70~5.30GHz) Intel Core i7-9700(8コア8スレッド、3.00~4.70GHz)
GPU NVIDIA Quadro RTX 4000 NVIDIA Quadro RTX 4000
メモリ DDR4-2400 SDRAM 32GB
(16GB×2)
DDR4-2400 SDRAM 16GB
(8GB×2)
ストレージ 512GB SSD(NVMe) 256GB SSD(NVMe)
CPUファン 水冷CPUクーラー 標準CPUクーラー
OS Windows 10 Home
64ビット
Windows 10 Home
64ビット

※DAIV Z7-QR4(新)=新、DAIV Z7-QR4(現行)=現行

PCMark 8 v2.10.901
  現行
Home Accelerated 3.0 5600 5459
Creative Accelerated 3.0 9371 8921
Work Accelerated 2.0 5916 5740
3DMark v2.11.6866
  現行
Time Spy 8589 8037
Fire Strike 19795 19000
CINEBENCH R20.060
  現行
CPU 6254 pts 3004 pts
CPU(Single Core) 531 pts 485 pts
CINEBENCH R15.0
  現行
OepnGL 263.22 fps 201.12 fps
CPU 2627 cb 1400 cb
CPU(Single Core) 223 cb 199 cb
SSDをCrystalDiskMark 7.0.0で計測
  現行
1M Q8T1 シーケンシャルリード 1745.610 MB/s 2039.321 MB/s
1M Q8T1 シーケンシャルライト 1461.498 MB/s 1178.151 MB/s
1M Q1T1 シーケンシャルリード 1222.128 MB/s 1909.472 MB/s
1M Q1T1 シーケンシャルライト 1320.560 MB/s 1160.837 MB/s
4K Q32T16 ランダムリ-ド 1112.201 MB/s 687.496 MB/s
4K Q32T16 ランダムライト 1198.626 MB/s 861.795 MB/s
4K Q1T1 ランダムリ-ド 44.272 MB/s 20.499 MB/s
4K Q1T1 ランダムライト 134.391 MB/s 129.861 MB/s

「PCMark 8 v2.10.901」や「3DMark v2.11.6866」では着実にスコアが向上しているものの、CPUスペックほどの伸び幅は見られない。今回のベンチマークで最も大きな効果が現れたのは、やはりCPUベンチマークだ。新DAIV Z7-QR4は、「CINEBENCH R20.060」のCPUスコアで現行モデルの約2.08倍に相当する6254 pts、「CINEBENCH R15.0」のCPUスコアで現行モデルの約1.88倍に相当する2627 cbというスコアを叩き出している。マルチコアに最適化されたアプリケーションで大きな恩恵を受けられることは間違いない。

一方、ストレージの速度については読み込みが現行DAIV Z7-QR4、書き込みが新DAIV Z7-QR4のほうが高い値を記録した。これはマウスコンピューターの「無印」のストレージが、製造時期によって異なる製品を採用するため。確実に高パフォーマンスを発揮するストレージを使いたいのであれば、カスタマイズ購入時に「SAMSUNG PM981a」などのPCI Express Gen3 x4接続のSSDを選択しよう。「SAMSUNG PM981a」であれば最大3500MB/sのシーケンシャルリード(連続読み出し)性能がうたわれている。

特に3D CGやCAD用途で最高のパフォーマンスを発揮!

マルチコアに最適化されたアプリケーションといえば、3D CGソフトがその筆頭に挙げられる。また「NVIDIA Quadro RTX 4000」のパフォーマンスや安定性も多くの3D CGソフトで恩恵を受けられる。

  • マルチコア対応のアプリケーションで大幅なパフォーマンスアップが期待できる

新「DAIV Z7-QR4」はクリエイター向けのデスクトップPCだが、特に3D CGやCADを主用途とする方にとって、最高のパフォーマンスを発揮してくれるマシンといえよう。

※ここで紹介した各パーツは、今回試用した機種のものです。出荷時にメーカー、型番などが変わる可能性もあります。ご了承ください。

マウスコンピューター/DAIV-Z7-QR4

試用機のスペック

メーカー マウスコンピューター
型番 DAIV Z7-QR4
CPU Intel Core i7-10700K
※検証機:Intel Core i9-10900K(+22,000円)
メモリ 16GB DDR4-2666 SDRAM
※検証機:32GB DDR4-2666 SDRAM(+20,800円)
M.2 SSD 512GB(NVMe対応)
チップセット Intel Z490(ATX)
光学ドライブ
グラフィックス NVIDIA Quadro RTX 4000
OS Windows 10 Home 64ビット
LAN ギガビット(10/100/1000)LAN
インタフェース USB 3.1×2(Type-A/背面×1、Type-C/背面×1)、
USB 3.0×6(前面×2、背面×4)
サイズ W190×D490×H490mm
ディスプレイ
その他
CPUファン
オリジナル サイドフローCPUクーラー
※検証機:水冷CPUクーラー(+2,200円)
価格 269,800円(税別)~
※検証機:315,500円(税別)

上記スペックは、あくまで構成の一例だ。BTOを駆使して、ぜひ自分好みの一台を作ってみてほしい。

価格・構成については、2020/5/19(記事作成日)現在の情報です。最新情報についてはマウスコンピューターのサイトにてご確認ください。

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