ケースは従来モデルと変わらない。本体サイズはW190×D490×H490mm、重量は約9.0kg。メンテナンス性や冷却効率、安定動作を優先したフルタワー型のPCケースだ。

  • 本体前面。上部手前のハンドルは板金補強されており、ここだけをつかんで持ち上げてもハンドルが破損するような不安感はまったくない

  • 本体背面。すべてのパーツが黒で統一されている。安価なPCケースにありがちな金属の地肌が見えるような無粋さは皆無だ

インタフェースの構成も、USB 3.1 Type-C(背面×1)、USB 3.1 Type-A(背面×1)、USB 3.0(背面×4、前面×2)、PS/2コネクタ(キーボード/マウス兼用)×1、ディスプレイ(DisplayPort×3、USB Type-C×1)、有線LAN(背面×1)、ライン出力(背面×1)、ライン入力(背面×1)、マイク入力(背面×1、前面×1)、ヘッドフォン出力(前面×1)、リアスピーカー(背面×1)、センタースピーカー(背面×1)、S/PDIF(背面×1)と同一。ただしマザーボードの変更に伴い、背面のUSB 3.1 Type-C、USB 3.1 Type-Aの位置が一段上に移動されている。

DAIV Z7-QR4」のケースは、クリエイターの意見を取り入れて設計されており、前面に5インチオープンベイ×3、3.5インチオープンベイ×1を用意。光学ドライブやリムーバブルハードディスクベイ、メモリーカードリーダーなどをスマートに内蔵できる。

  • 本体右側面

  • 本体左側面には、CPUや外部グラフィックスを効率的に冷却するための吸気口が設けられている

  • フロント上部にはオーディオ、USB 3.0、LEDインジケーター、電源ダイヤルなどが配置されている。この前面パネルにはなだらかな傾斜がつけられており、床に設置した場合でもスムーズに抜き差しできるように配慮されている

  • ツールレスでフロントパネル(右)と防塵フィルター(左)を脱着できる。ほこりが最もたまりやすいフロントフィルターを、手軽に水洗いできるのは非常に便利だ

また上部手前に板金補強した丈夫なハンドル、背面下部にはキャスターが標準装着されている。ストレージベイにハードディスクドライブをフル搭載して重量が増えたとしても、片手で手軽にオフィスや自宅内を移動させることが可能だ。

シャーシ下段のフロントパネルが脱着式になっており、そのなかの防塵フィルターを手軽に取り外せるのもナイスなポイント。さらに防塵フィルターは水洗い可能な素材でできている。フロントパネルを掃除するのにサイドパネルを取り外さなければならないPCケースも存在するが、本製品なら小まめに掃除して効率的なエアフローを維持できる。

  • 高速なUSB 3.1 Type-C、USB 3.1 Type-A端子は背面に装備。外部ストレージを装着する際にはこの端子を利用することになる

  • 本体左側面内部。外部グラフィックスの横に大型冷却ファンが取り付けられている

  • 10コア20スレッドCPU「Intel Core i9-10900Kプロセッサー」はコア数が多い分、発熱量も増えているので、冷却には気を使いたい

  • 本体内蔵のストレージベイもツールレス設計。ドライバーなしで3.5インチハードディスクを増設可能だ

  • PCI Express x16スロットが1基、PCI Express x1スロットが3基空いているので、必要に応じて拡張カードを増設可能だ