リアルタイムレイトレーシングと4Kも視野にするなら「MASTERPIECE i1640PA3-SMM」
「MASTERPIECE i1640PA3-SMM」は、GeForce RTX 2080 SUPERなど、3モデルの中で最もスペックが高い。ベンチマークの通りフルHDでは最高画質に引き上げても非常に快適で、リアルタイムレイトレーシングなど、さらなる高画質も余裕で可能だ。
実際のところ、平均60fps前後でよければ4Kか最高画質が多くのゲームで狙え、WQHDなら最高の画質と共に常時60fps超えを実現できるバランスになる。画質とフレームレートにこだわるならば、「MASTERPIECE i1640PA3-SMM」をオススメする。
高スペックなぶん3モデルの中でも「MASTERPIECE i1640PA3-SMM」が頭ひとつ高価。だが、このパフォーマンスを得たいならば約30万円の予算が必要という裏返しでもある。実際は、パーツひとつひとつを探し回り組み立てていくと、手間がかかることはもちろん、案外予算オーバーになりがちだ。一方、「MASTERPIECE i1640PA3-SMM」なら、BTOパソコンのためパーツ購入や組み立ての手間もなく、オーダーすれば自宅に届く。そうした手軽さも含めて納得できる価格といえる。
コスパよく最新グラフィックスを楽しむなら「NEXTGEAR i690GA5」
「NEXTGEAR i690GA5」は、各種ゲームが高画質で楽しめるパフォーマンスを持ちながら、予算をぐっと抑えられる点で、高コストパフォーマンスでゲーミングPCを手に入れたい方にオススメだ。
ベンチマークにおいて、4Kでは「MASTERPIECE i1640PA3-SMM」より一段落とした画質を狙うことになるが、フルHDに関してはなんら妥協することなく最高の画質が余裕を持ったフレームレートで楽しめる。そのうえで注目してほしいのが最上位「MASTERPIECE i1640PA3-SMM」との価格差だ。ハイエンドの「MASTERPIECE i1640PA3-SMM」は30万円台だが、「NEXTGEAR i690GA5」は税込みでも20万円台半ばに収まる。ゲーミングPCの購入を目指す方の平均的な予算にも合致するだろう。
「NEXTGEAR i690GA5」の場合、フルHDならばリアルタイムレイトレーシングでも、最高画質で60fpsを実現できて余裕がある。ここが下位の「NEXTGEAR-MICRO im610SA5-SMM」との境目といえるだろう。フルHDまでなら、すべての画質オプションを堪能できるスペックで価格も抑えられる。ここがミソだ。
予算を抑えて十分遊べる「NEXTGEAR-MICRO im610SA5-SMM」
「NEXTGEAR-MICRO im610SA5-SMM」は3モデルの中で最も安く、税込みでも20万円でお釣りが来る。手元にある液晶ディスプレイがフルHDならば、このモデルのパフォーマンスでも十分にゲームを楽しむことができる。予算をできるだけ抑えたいフルHDゲーマーにオススメだ。
ゲーミングPCに関しては、価格=性能という図式であるが、ベンチマークを見てわかる通り、フルHDであれば最高画質でもなんら問題なく、唯一フルHD、リアルタイムレイトレーシングで最高画質を狙うと少し余裕が足りない程度。ただ、多少60fpsを割り込む程度ならプレイにそこまで支障はなく、それに満足できなくても一段画質を引き下げるだけで60fpsに対する十分な上積みができる。
自作PCの魅力のひとつに、パーツ単位でアップグレードができることがあるが、BTOパソコンのG-Tuneなら中身は標準規格のPCパーツを用いているので、似たようなことが出来たりもする。
このあたりは自己責任の世界だが、フルHDから4Kディスプレイに買い替えたとき、グラフィックスカードをアップグレードすれば最小限のコストで求めるパフォーマンスを得ることができる。初期投資を抑えることができるPCとして、「NEXTGEAR-MICRO im610SA5-SMM」を選択するのもいいだろう。