スポーツやイベント、自然風景など何かと被写体が豊富な秋の行楽シーズンが到来。カメラを持って出かける予定の人も多いはず。特に写真好きの人なら、スマホでは撮れないワンランク上の傑作をものにしたいと考えているかもしれません。今回は、そんな人に最適な一眼レフカメラの最新作キヤノン「EOS 90D」を使って、“決定的瞬間”にこだわった写真撮影に挑戦してみました。
光学ファインダー搭載の一眼レフにこだわる理由
最近はスマホカメラの進化も目覚ましく、ちょっとした記録ならスマホで十分といったケースも増えてきました。それなのに、なぜ一眼レフを使っているの? ふだんから一眼レフを持ち歩いている私の姿を見て、そんな質問をしてくる人がときどきいます。
答えは簡単。一眼レフは使っていて何より楽しいし、一眼レフでしか撮れない写真があるからです。特に強いのは、人や動物、乗り物といった動きのある被写体です。AFや連写がスピーディであるうえに、シャッタータイムラグが非常に短いので、狙った瞬間を確実に捉えられます。しかも光学ファインダーを通じて、生の被写体を自分の眼で確認しながら撮影できる点も快適です。
そんな一眼レフ愛好家の私にとって、いま最も気になる製品といえばキヤノン「EOS 90D」が筆頭にあがります。プロから写真愛好家層まで幅広いユーザーをターゲットにした、EOS2桁シリーズの最新作であり、前作「EOS 80D」からセンサーの画素数アップを図ったほか、連写やAF、動画、操作性、耐久性などあらゆる部分が進化しています。
では、実際の画質や使い勝手はどうなのか。この秋いちばんの注目一眼レフEOS 90Dを持って、被写体豊富なレジャースポット、鴨川シーワールドに行ってきました。
3250万画素APS-Cセンサーが生み出す高画質と高感度
まずはウォーミングアップも兼ねてミズクラゲを撮ってみました。クラゲは動きが比較的ゆっくりしているうえに、どの角度からでも画になりやすく、撮影自体はそれほど難しくありません。ですが、鴨川シーワールドも含め水族館のクラゲ水槽は、展示室がかなり暗いことが多く、肉眼で見ているよりもうまく撮れないという経験をした方も多いでしょう。キレイに撮るためには、高解像度や高感度性能が求められますが、EOS 90Dではどうでしょう?
下の写真はほぼフルオートで撮った1枚ですが、クラゲの細部までがシャープに再現され、奥行きや立体感のある写真になっています。ハイライト部からシャドー部にかけての階調も自然です。
また、クラゲ撮影時のコツとしては密集した部分を切り取るようにフレーミングすると、まるでPCのディスプレイが水槽になったように感じる写真に仕上がります。
さらに、色鮮やかなツバメウオやナポレオンフィッシュ、ウミガメなどを撮っていきました。設定は、撮影モードをシャッター優先AE、シャッター速度を1/125~1/500秒程度、感度をオートにセット。これらの熱帯系の魚は水槽が明るめということもあり、感度オートの設定でISO1000~3200くらいになります。ほとんどノイズは目立たず、クリアで鮮やかな発色にも好印象を受けます。
いっぽう暗い水槽では、感度はさらに高くなり、ISO6400以上になります。下のカットはISO6400で、その下はISO25600で撮影。ここまでの高感度でも、ノイズはほとんど気にならず、画像が荒れている印象はまったくありません。すばしっこく動き回る小さな魚たちも、しっかりと写し止めることができました。
ちなみに水槽でのフラッシュ撮影はご法度です。APS-Cセンサーを搭載した高感度に強い一眼レフだからこそ、ノーフラッシュ撮影も問題なく行えます。
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