m-Book Wシリーズは、スリムデザインのボディに17.3型の大型ディスプレイを採用したモデル。デザイン的には前モデルと比較して大きな変更はないが、ディスプレイを支えるベゼルがスリムになり、より大画面の迫力が伝わりやすくなっているのが特徴だ。
もちろん解像度はフルHDに対応しており、高精細動画も問題なく表現することができる。ちなみに、15.6型と比較すると17.3型は約23%も広くなっている。15型クラスのノートPCのみを見てきたユーザーには、かなりインパクトのある広さが体感できるはずだ。
また、映像を楽しむのに必須のサウンドシステムも、内蔵するスピーカーユニットの出力が1.5Wから2Wへと向上しており、さらにユニットサイズでも従来よりも約5倍に大型化している。これによって、音響がはるかによくなり、よりリアルにデジタルコンテンツを楽しめるようになっているのもうれしいところだ。
本体の高さは25.9mmと、このクラスとしては薄型ボディを採用しており、大型ノートPCにありがちだった重苦しい雰囲気は皆無だ。重量も約2.5kgと抑えられているので、室内移動はもちろん、いざとなれば外で持ち運ぶこともできる。
個人的にはバックライト付きのキーボードが気に入っており、打感もちょうど良く、長時間のタイピングも疲れない。何より、映像を楽しむときは照明を落としているので、キーボードがとても操作しやすいのがメリットとなる。あると便利な機能なので、本機を候補にしたいと考えているユーザーはぜひチェックしておいてほしい。
第9世代Intel Core プロセッサーと最新のグラフィックスでスペックを強化
Windows10 Home 64ビットをOSに採用し、CPUには第9世代Intel Core プロセッサーのフラッグシップシリーズとなるIntel Core i7-9750H、グラフィックスには最新のGeForce GTX 1650が搭載されるハイスペックが魅力だ。
Intel Core i7-9750Hは6コア、12スレッドという圧倒的な演算能力でPCのパフォーマンスを飛躍的に向上させるプロセッサーだ。複数の作業を並列でおこなっても遅延はほとんど感じないレベルだし、もちろんエンコードなども高速に処理される。パワフルで頼れるCPUといえる。
GeForce GTX 1650は、新世代のGPUで、従来のGeForce GTX 1050の後継にあたるモデルとなる。パフォーマンスを比較して、マウスコンピューターのテストによると約48%の能力向上が見られるというから、後継以上に存在感があるグラフィックスだ。
巷ではGeForce RTX 200シリーズが人気だが、レイトレーシングテクノロジーなどのゲーム向け機能が不要で、なおかつ動画視聴の快適性を優先するのであれば、GeForce GTX 1650は非常によい選択だと思う。
このシリーズは、メインメモリが8GB、M.2 256GB SSDを搭載する「m-Book W890BN-M2S2」、メインメモリを16GB 、NVMe対応のM.2 256GB SSDを搭載する「m-Book W890XN-M2S2」、メインメモリは16GBのまま、NVMe対応のM.2 256GB SSDに加えて1TB HDDが搭載されるデュアルストレージモデルとなる「m-Book W890XN-M2SH2」で構成されている。
基本性能はトップレベルなので、用途に合わせてメモリ量、SSDの高速化、デュアルストレージが選択できる分かりやすいラインアップだ。もちろん、これをベースにBTOも可能なので、必要に応じてオプションを選んでいくことも可能となる。