ビジネス向きのスペックを備えた「MFC-J6983CDW」だが、使い勝手の面でも工夫が施されている。その中でも大きなトピックが、運送会社との連携だ。
運送会社の送り状印刷専用ドライバーを搭載
昨今、Eコマース市場の拡大により、宅配物流量が大幅に増加していることはご存じのとおりだろう。SOHOや店舗でも宅配便を利用する機会は増えているはず。こういった実際のビジネスシーンに合わせた設計が行われている。
配送伝票印刷のおススメモデル
ブラザーのインクジェットプリンター/複合機では、運送会社の送り状プリントに最適化された専用ドライバーが無償で提供されている(3月頃公開予定)。今回紹介している「MFC-J6983CDW」や、ファーストタンクモデル「MFC-J6997CDW」などがそうだ。各運送会社が無償で提供している「送り状発行システム用ラベル紙/専用紙」を利用した配送伝票印刷が、より少ない操作ステップで、より簡単に行えるのだ。
これまで「送り状発行システム用ラベル紙/専用紙」を使うには、汎用ドライバーで印字や給紙について細かく設定するしかなかった。だが「MFC-J6983CDW」は専用ドライバーをインストールした後、ガイダンスに従って用紙セット、印刷を実行するだけ。大幅に手間が軽減されるのだ。また、上段の給紙トレイからの対応なので、多目的トレイはハガキや封筒に利用できる。
トレイの中身を変えずに、複数枚を一括して印刷できるので、書類印刷と送り状印刷を1台に集約したいSOHOユーザーには重宝するだろう。詳細は、ぜひブラザーのホームページで確認してほしい。
顔料インクと前面インク交換
「MFC-J6983CDW」は、4色独立インク全てに顔料ベースのインクを採用。家庭用インクジェットに多い染料インクは、インクジェット専用紙に写真をきれいに印刷できる半面、水に弱く滲みやすい傾向がある。しかし顔料インクは普通紙への定着が速く、滲みにくい。この特徴は配送伝票を印刷するという用途にも、グラフや図版を多用するビジネス用途にも向いている。
また、面倒なインク交換も手軽。インクはカートリッジ方式を採用しており、手が汚れる心配も少なく交換できる。カートリッジは本体前面の右側にあるカバーを開けばいつでも入れ替えが可能。機械に弱い人も簡単に交換できるだろう。