性能については、「PCMark 8 v2.10.901」「3DMark v2.5.5029」「CINEBENCH R15」の3つのベンチマークでテストしてみた。

PCの総合性能を測れるPCMark 8では、なかなかの性能が計測された。例えば、テスト結果の比較用である標準ノートPC(Core i7-5500U、GeForce 840M)が「Work Accelerated 2.0」においてスコアが4055であるのに対し、本製品は4462と良好な数値を示している。搭載しているCPU「Intel Core i3-8100」(4コア/3.60GHz)はデスクトップPCにも採用されているものであり、Core iシリーズの中ではエントリーに位置するものの、一般的なノートPC向けCPUと比べて高い性能を持つ。

一方、3D描画性能の指標になる3DMarkでは、エントリーミドルクラスのグラフィックスを搭載しているので、相応のパフォーマンスを発揮している。

PCMark 8 v2.10.901
Home Accelerated 3.0 3511
Creative Accelerated 3.0 4034
Work Accelerated 2.0 4462
3DMark v2.5.5029
Time Spy 1793
Fire Strike 5290
Sky Diver 14732
CINEBENCH R15
OepnGL 85.04 fps
CPU 582 cb
CPU(Single Core) 154 cb

実際にRAW現像でどの程度違いがあるのか、エントリーモデルである「m-Book F536EN」(15.6型、Core i3-7100U、メモリ 4GB、HDD 500GB)と比較してみた。

テストは1800万画素のデジタル一眼カメラで撮影した写真、1枚当たり約20~30MBのRAWファイルを50枚(約1.12GB)用意し、キヤノンのRAW現像ソフト「Digital Photo Professional 4」を使ってJPEGに変換する作業を3回行い、その中でもっとも早く作業が終わった時間を比較。結果は、DAIV-NG5500E1が6分3秒、m-Book F536ENが11分59秒となり、DAIV-NG5500E1の圧倒的なスピードを体感できた。

Digital Photo Professional 4:50枚画像のJPEG変換時間
DAIV-NG5500E1 6分3秒
m-Book F536EN 11分59秒

メモリ容量の違いもあるが、そもそもCore i3-7100Uが2.4GHzで動作するのに対し、デスクトップ用のCore i3-8100は3.6GHzと動作クロックが格段に速いので、相応の結果といえるだろう。

Adobe RGBを使って制作している人は要注目

DAIV-NG5500E1」は、デスクトップPC用の第8世代のCoreプロセッサーを搭載した、高性能でありながらも価格を抑えたノートPCだ。

DAIVシリーズの中では色域の広いAdobe RGBに対応した、最も購入しやすい価格の製品であることも挙げられる。Adobeが提唱するAdobe RGBは青から緑にかけての色域がsRGBよりも広く、より色の再現性が高い規格だ。最近のデジタル一眼カメラはAdobe RGBに対応した製品が多いので、Adobe RGB比98%以上が保証されている本製品なら、今まで表現されなかった色味も引き出せることだろう。

上位モデルである「DAIV-NG7620」や「DAIV-NG7510」シリーズは、Adobe RGB比100%で4K UHDディスプレイを搭載してはいるが、17.3型だとサイズや重さもそれなりになるので、手ごろな大きさで広い色域を手に入れたいと思っている人にも注目してもらいたい。

本製品は価格を重視した仕様であるため、CPUはIntel Core i3-8100でストレージも500GBのHDDではあるが、搭載しているCore i3はデスクトップ用のCPUなので動作クロックも速く、それほどヘビーな動画や画像編集をしない限り、Windows 10を操作するなどで不満が出ることは少ない。ただし、SSDの追加・アップグレードは安価にできるので、メインのPCとして使うならSSDをプラスした構成にすると、より快適な環境が得られるはずだ。

全体的に見て、DAIV-NG5500E1は、コストパフォーマンスに優れた製品であることは間違いない。価格面と性能で悩んでいた方はぜひ検討してみてはいかがだろうか。

  • 15.6型サイズの液晶ディスプレイは1920×1080ドットの解像度を持つフルHD規格で、バックライトにはLEDを採用している

    15.6型サイズの液晶ディスプレイは1,920×1,080ドットの解像度を持つフルHD規格で、バックライトにはLEDを採用している。画面はノングレアタイプなので、照明の映り込みも軽減してくれる

  • DAIVシリーズのAdobe RGBに対応している製品に同梱されている、色域出荷データシート

    DAIVシリーズのAdobe RGBに対応している製品に同梱されている、色域出荷データシート。Adobe RGBを正確に再現できるディスプレイかどうかが厳密にチェックされていることがうかがえる

※ここで紹介した各パーツは、今回試用した機種のものです。出荷時にメーカー、型番などが変わる可能性もあります。ご了承ください。

標準スペック

メーカー マウスコンピューター
型番 DAIV-NG5500E1
ディスプレイ 15.6型フルHDノングレア液晶(1,920×1,080 )
CPU Intel Core i3-8100
メモリ 8GB PC4-19200 DDR4 SODIMM
HDD 500GB
チップセット Intel H370 チップセット
光学ドライブ
グラフィックス NVIDIA GeForce GTX 1050
OS Windows 10 Home 64ビット
LAN ギガビット(10/100/1000)LAN×1、
IEEE802.11 ac/a/b/g/n対応無線LAN
インタフェース USB 3.1×3(Type-A/左側面×2、Type-C/左側面×1)、
USB 2.0×1(右側面×1)
サイズ W378~380×D250~252×H30.0~35.7mm
(折り畳み時)
重量 約2.4kg
バッテリー駆動時間 約6.0時間
価格 99,800円(税別)~

上記スペックは、あくまで構成の一例だ。BTOを駆使して、ぜひ自分好みの一台を作ってみてほしい。

価格・構成については、2018/8/27(記事作成日)現在の情報です。最新情報についてはマウスコンピューターのサイトにてご確認ください。

マウスコンピューター/m-Book_F

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