マウスコンピューターがクリエイター向けPCブランドとして販売している「DAIV(ダイブ)」シリーズ。デスクトップPCとノートPCの2タイプがあるが、今回は15.6型フルHD液晶ディスプレイを搭載したノートPC「DAIV-NG5500シリーズ」を紹介する。

15.6型としては同じく、フルHD液晶ディスプレイを搭載した「DAIV-NG5720シリーズ」があるが、両モデルの違いとして搭載するCPUとグラフィックスが挙げられる。それに合わせて、それぞれの製品が持つ役割やポジショニングも異なっている。

NG5500シリーズは、デスクトップ用CPU「Core i3-8100~i7-8700」とグラフィックスとして「NVIDIA GeForce GTX 1050(4GB)」を搭載。デスクトップPC用CPUの高いパフォーマンスを生かして、高解像度写真のレタッチやRAW現像といった用途で快適な作業を実現する。

最もシンプルな構成では99,800円(税別)と10万円を切る点にも注目したい。

一方、NG5720シリーズは、ノートPC用CPU「Core i7-7700HQ」と「NVIDIA GeForce GTX 1060(3GB)」を搭載。こちらはグラフィックス性能の高さが特徴で、エフェクトを多用した動画のリアルタイムプレビューやエンコードなどに威力を発揮する。

筐体も27.4mmと比較的薄型で、外出先で作業しなければならないケースにも対応しやすい。また、GeForce GTX 1060はVRコンテンツを快適に動作可能(VR Ready)。VRコンテンツのデモ用途にも適している。

またNG5500シリーズの大きな売りは、「Adobe RGB比98%の色域が表示できる」高品質な液晶ディスプレイ。より広い範囲の色域表示に対応する。クリエイターにとって必要である高品質な液晶ディスプレイとエントリーミドルクラスのグラフィックスを搭載し、コスパの良さを目指した製品に仕上がっている。

今回はマウスコンピューターより同シリーズの「DAIV-NG5500E1」を借用したので、こちらについてレビューしていこう。

  • マウスコンピューター「DAIV-NG5500シリーズ」

    マウスコンピューター「DAIV-NG5500シリーズ」99,800円(税別)~

試用したノートPC「DAIV-NG5500E1」は、CPUにIntel Core i3-8100、メモリ8GB、Serial ATA接続のHDD 500GBを搭載したモデル。DAIV-NG5500シリーズは本モデルを含めて8製品がラインナップされており、目的に応じて必要な構成を選択することができる。CPUの違いやストレージの種別や容量など、とにかく豊富な構成が用意されているのが特徴だ。

また、細かいカスタマイズにも対応。例えば、ベーシックモデルであるDAIV-NG5500E1はストレージに500GBのHDDを搭載しているが、9,800円プラスすることで240GBのNVMe対応 M.2 SSD搭載マシンにアップグレードできる。

SSDを追加したPCは、SSDにOSがインストールされて出荷されるので、HDDの速度がボトルネックにならずに各種操作が快適になるのでオススメだ。RAW現像や画像編集を効率良く作業したいなら、10,800円を追加してCPUをIntel Core i5-8400(6コア/6スレッド)に換装してもいいだろう。マルチスレッド性能が大きく向上する。

DAIV-NG5500シリーズのラインナップ
型番(価格:税別) CPU メモリ ストレージ
DAIV-NG5500E1
(99,800円)
Core
i3-8100
8GB 500GB HDD
DAIV-NG5500S1
(119,800円)
Core
i5-8400
1TB HDD
DAIV-NG5500S1-SH2
(129,800円)
256GB M.2 SSD、1TB HDD
DAIV-NG5500M1-S5
(129,800円)
16GB 512GB M.2 SSD
DAIV-NG5500M1-SH5-C
(144,800円)
512GB M.2 SSD、1TB HDD
DAIV-NG5500H1-S2
(149,800円)
Core
i7-8700
240GB SSD
DAIV-NG5500H2-M2SH2
(149,800円)
240GB NVMe対応 M.2 SSD、
1TB HDD
DAIV-NG5500U2-M2SH5
(184,800円)
32GB 480GB NVMe対応 M.2 SSD、
2TB HDD