では、マイナビニュースチームが撮影した写真を山﨑氏に見ていただこう!

トップバッターは、マイナビニュース制作課のK.T(大人の事情で名前は伏せます。あしからず)。

K.T
子供が生まれたばかりの幸せな新米パパ。可愛いわが子という鉄板素材で今回は上位入賞を目論む。ちなみに、カメラ知識は乏しく、もちろんフォトコンテストへの出品経験もない。
使用機材:PowerShot G9 X Mark II(コンパクトデジタルカメラ)

そんなK.Tの作品、1枚目はこちら。

  • 生まれてからようやくハイハイができるようになった際のカットです。若干、ピントが合っていないような感じなのですがどうでしょうか? ドキドキ……(撮影:K.T)

ようやくハイハイができるようになった際に撮影しました。若干、ピントが合っていないような感じがしますが……。


確かにちょっと奥にピントが合っているような感じですね。でも、すごくアングルが面白くていいですよ。真上から撮っているというのもいい。普通、子供やペットの写真は同じ目線で撮るのがベターなんですが、これはしっかり目にキャッチライトも入っているし、表情もいいですね。


ハイハイができるかできないかのタイミングでして、上を見上げてくれた時にパシャっと撮りました。


このようにあえて上から大胆なアングルで撮っているので凄くいいと思いますよ!


ほんとですか!? いやー嬉しいです!


***

  • こちらは動物園に行ったときに、夢中になってトカゲを見ていた子どもを撮影しました(撮影:K.T)

こっちは惜しかったですね。


子供の写真はもう少しバシバシ取った方がいいですか?


子供はたくさん撮った方がいいですね。動きが速かったり、どのような挙動を起こすかわからなかったりするので、なるべく多くシャッターを切ることをオススメします。


この時はじーっとトカゲを見ていたので、親的にはいいなと思ったのですが……。


動きがないんですよね。この写真には。何か指さしているとか、後ろ姿であってもその人がどういう気持ちなのか、どういう表情をしているのかわかるように撮るといいですね。カメラにズーム機能があるならお子さん越しに写すとか、逆にトカゲの形がわかる程度にぼかして撮るのもよかったと思いますよ。


1枚目がよかったので、今のところですが暫定1位です。(笑)


やったぜ!(満面の笑みでガッツポーズ)


山﨑先生のワンポイントレッスン
・子供の写真はなるべく多く撮る
・シーンにもよるが動きを取り入れるように意識する


2番を務めるのは、営業課のM.S(こちらもK.T同様に名前は伏せさせていただきます。ごめんなさい)。まさかの車「トヨタ 86」を被写体として参戦。大阪美女の意外性に一同は驚きながら講評を聞くことに。

M.S
大阪出身の紅一点。小柄ながら大型バイクやスポーツカーが好きだという意外性で波乱を起こす!? カメラはまだまだ勉強中ながら、一眼レフカメラ9000Dを使って参戦する。
使用機材:EOS 9000D(一眼レフカメラ)

  • スポーツカーの魅力を最大限、引き出すべくカッコいい構図や写真を目指して頑張りました!(撮影:M.S)

意外な写真が出てきて驚きました。


私もK.Tと同じく、カメラは持っていますが撮り方についてはあまり詳しくないのですが……。とにかくカタログっぽいカッコイイ写真を目指しました!


かなりキレイに撮れていますけど、これ設定とかはいじっているんですか?


カタログっぽい写真を目指して、ただ押しただけですね。スマートフォンのライトで照らすなど工夫はしていますが。


なるほど。反射が入っていたりしてカッコイイですよね。車はお好きなんですか?


車とバイクが大好きです!


この写真からは車愛を感じますよね。いいと思いますよ。


***

  • さっきの写真もそうなのですが、スマートフォンのライトを使って光を反射させたりと、私なりに工夫してみました。こっちの写真は素人ながら構図も意識してます!(撮影:M.S)

この写真もカッコよくて迫力あるんですけど、広角レンズだと広く写そうとするレンズなのでいろいろなものが入ってしまうのと、物のカタチがゆがむ性質があるんですね。そのゆがみを活かして撮るというのもあるんですが、これはあまりよろしくない。迫力のあるフェイスなんで、そこだけ強調してもよかったかもしれませんね。


確かに、全部入れようと欲張ってしまいました……。


それがキーワードなんですよ。「欲張らないこと」が。写真は引き算なんで、あることから削っていく作業が必要なんです。ライトがカッコイイと思ったらそこだけにするとか。車とか飛行機とか電車とかそうなんですけど、全体が入っていないとダメって思いがちなんですけど、そんなことはないんですね。自分の感性に響いた点をクローズアップしてもいいんですよ。それにしてもこれは車のチョイスもよかったと思います。色も斬新というか夜に映える色ですし。


色ですが、若干、朱色によってしまっているのが気になったと言えば気になりました。本当はもっと赤っぽい車なんで、頑張ってみたんですけど思い通りに出ませんでした。


写真の色は難しいですね。思ったように見たままの色で出そうとするとホワイトバランスやピクチャースタイルなどを使いこなす必要があります。その辺りはこれから勉強されていけばいいと思いますね。


これ暫定1位と思っていいですか?(笑)


(間をおいて)……暫定2位です。(笑)


山﨑先生のワンポイントレッスン
・写真は引き算。時には見せたいものをクローズアップする