皆さんはラベルプリンターというと、どのようなイメージをお持ちだろうか?白地に黒文字の単色印刷で、プリントできるのは文字と模様程度…といった印象をお持ちの方も少なくないだろう。今回、そんなイメージを覆すラベルプリンターがブラザーから登場。その名は「P-touch Color (ピータッチカラー)」。なんとフルカラー印刷が可能なラベルプリンターだ。
ラベルプリンターがフルカラーになると、どう便利になるのか?あるいは従来のラベルプリンターとはどう違うのか?本稿では、発売されたばかりのP-touch Color「VC-500W」を使いながら、フルカラーラベルプリンターの魅力をお伝えしていこう。
インク不要!スマホとPCでカンタンにカラーラベル印刷
約W113×約D116×約H96mmというコンパクトな感熱方式ラベルプリンター、P-touch Color「VC-500W」。その特徴は大きくわけて3つ。1つ目は、特殊な技術によってインクを使わずともフルカラーラベル印刷が行えること。2つ目は、スマホでもパソコンでも操作でき、手軽にラベルをデザインできること。3つ目は、豊富なサイズのラベルが用意されており、最大50mmの幅広ラベルにも対応していることだ。
P-touch Colorで使用する「CZロール」(フルカラーロールカセット)は、一見するとただの白色ラベル。しかし、内部に複数の発色層が用意されており、異なる温度を加えることでフルカラーを実現する「ZINK(ジンク)」テクノロジーが採用されている。この特徴を活かして、文字や模様だけでなく、写真やイラスト入りのオリジナルカラーラベルまで作成できるので、これまでにないラベルを印刷できるだろう。また、同サイズのラベルで複数のカラープリントを検討している人なら、1サイズ用意すれば異なるデザインのカラー印刷が行えるため、導入コストも抑えられる。
カラーロールカセット「CZロール」は全5種類のサイズ(50mm、25mm、19mm、12mm、9mm)とクリーニングカセットが用意されている。50mm、25mmといった幅広ラベルなら、製品やお店のロゴ、写真やイラストのプリントも映えるだろう。もちろん、オートカット&ハーフカット機能も搭載しており、ハサミでラベルを切るという面倒な作業をする必要もない。
本体に用意されたボタンは、Wi-Fiボタンとカセットボタン、電源ボタンの3つだけ。ラベルのデザインは、スマホアプリ「Color Label Editor」やパソコン用ソフト「P-touch Editor」から行える。デザインテンプレートもダウンロードできるので、もどこでもカンタンにカラーラベルを作成可能。また「P-touch Editor」はより本格的なラベルを作ることができ、Microsoft Data Engine (MSDE)やSQLサーバーへの接続にも対応しているので、企業内でデータを共有して、ビジネスに役立てられるだろう。これまでのラベルプリンターとはまるで違う、新しいラベルの使い方ができそうだ。