では、試用機を利用していくつかベンチマークテストを行ったので、その結果を見ていこう。

まずはじめに、PCの総合的なパフォーマンスを計測する「PCMark 10」の結果だ。結果を見ると、Intel Core i7-8700とかなり上位のCPUを搭載しているものの、総合スコアはやや伸び悩んでいるように見える。これは、内蔵ストレージにHDDが利用されているためで、SSD利用時に比べて総合スコアがやや低くなっている。ただ、細かな結果を見てみると、基本的な利用時を想定したスコアの「Essentials」が6943、ワープロや表計算などOffice系アプリの利用を想定した「Productivity」が6344、写真や動画の編集を想定した「Digital Content Creation」が3748と、いずれも十分なスコアを記録しており、性能は申し分ないといえる。

  • 「PCMark 10」の結果

    「PCMark 10」の結果

純粋なCPUの処理能力や、OpenGL環境での描画能力を計測する「CINEBENCH R15」の結果では、OpenGLの結果こそ、CPU内蔵グラフィクス機能を利用するためにややスコアが低いものの、CPUの処理能力は非常に優れていることがわかる。CPUのマルチスレッド時のスコアは1407と、第7世代Core i7の結果を大きく上回っている。このあたりはさすがのひと言だ。

  • 「CINEBENCH R15」の結果

    「CINEBENCH R15」の結果

最後に、3D描画能力を計測する「3DMark」の結果だ。DirectX 11ベースの3D描画能力を計測する「Sky Diver」と、DirectX 12ベースの3D描画能力を計測する「Time Spy」を利用したが、いずれもスコアは伸び悩んでいる。これは、CPU内蔵グラフィクス機能を利用する点が大きく影響している。さすがに最新3Dゲームのプレイは厳しいという印象だ。それでも、Webゲームやカジュアルゲームなら、それほど大きな不満なくプレイできそうだ。必要になればグラフィックスカードを増設することもできるので、心配ないだろう。

  • 「3DMark」の「Sky Diver」の結果

    「3DMark」の「Sky Diver」の結果

  • 「3DMark」の「Time Spy」の結果

    「3DMark」の「Time Spy」の結果

コスパ重視のメインPCや、性能重視のビジネスPCとしてお勧め

STYLE-M1B6-i7-UH Office SET」は、6コア12スレッド対応で優れた処理能力を発揮するCore i7-8700を搭載し、Office Personal Premiumを付属しながら、100,960円(税別)~という安さが、大きな魅力の製品だ。ゲーミングPCのような、優れた3D描画能力は持たないが、WebアクセスやOfficeの利用にはじまり、写真や動画の編集作業なども十分快適にこなせる性能を備えており、非常に幅の広い用途に対応できるだろう。そういう意味で、家庭で利用するメインPCとしてはもちろん、ビジネスシーンで利用するPCとしても、また画像編集や動画編集などのプロフェッショナル用途にも、十分に活躍できる製品といえる。

もちろん、用途によっては標準仕様ではスペック的に物足りなく感じる部分もあるが、メモリやストレージ容量をはじめ、内蔵電源ユニットまで豊富なカスタマイズ項目が用意されているため、どういった用途にも満足できるよう、自由にスペックを追求できる。これは、単なるコストパフォーマンス追求モデルではないということでもあり、同価格帯の競合製品に対する大きな優位点となりそうだ。ここまで来ると、感覚は自作PCに近いかもしれないが、組み立てやOSインストールなどの手間がかからず、しかも保証も受けられるため、自作PCにはない安心感がある。これも、大きなポイントとなるだろう。

このように「STYLE-M1B6-i7-UH Office SET」は、コストパフォーマンスに優れるだけでなく、豊富なカスタマイズによって幅広い用途に柔軟に対応できる、魅力十分なPCとして、自信を持っておすすめしたい。

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