パソコン工房ブランドのPCは、基本的にメモリ容量やストレージの種類、ビデオカードの有無など、仕様を細かくカスタマイズできる。もちろんそれは、この「STYLE-M1B6-i7-UH Office SET」についても同様。搭載メモリ容量に内蔵ストレージの種類や容量、光学ドライブの種類の変更、ビデオカードの搭載といったカスタマイズが可能だ。

先ほど表1で紹介したのは、本モデルの標準的なスペックで、今回利用した試用機も、これと同じ仕様となっていた。CPUはIntel Core i7-8700、メモリはDDR4-2400を8GB(4GB×2)、内蔵ストレージは容量1TBの3.5インチHDDにDVDスーパーマルチドライブという構成だ。

この標準仕様でも搭載されるストレージは、1TBのHDDということで容量も申し分なく、十分に活用していけるだろう。しかし、さらなる快適さを追求するなら、起動ドライブをSSDにすることがおすすめだ。OSやアプリの起動待ち時間が短縮され、キビキビとした動作を実感できる。 予算に余裕があるなら、内蔵ストレージにSSDを追加することを強くおすすめしたい。

本モデルでは、SATA仕様の2.5インチSSDから、M.2(NVMe対応)の高速モデルまで、様々な仕様と容量のSSDをオプションとして用意している。大容量のものや、超高速なNVMe/PCIe仕様のSSDなどはやや高価となるが、比較的安価な容量240GB程度のSATA SSDでも、アプリの起動などがHDDよりも圧倒的に高速となり、PCのランクを数段高めたかのような快適さとなる。SSD選択時にもHDDは同時搭載となるため、OSやアプリはSSDにインストールして快適度を高めつつ、大容量HDDでデータも豊富に保存できるようにすれば、快適度を高めつつ利便性も損なわれないのでおすすめだ。

また、将来ビデオカードを搭載してパワーアップする可能性があるなら、電源ユニットのカスタマイズも考慮したい。標準搭載の電源ユニットは、80PLUS BRONZE準拠の出力350W電源となる。標準仕様なら余裕で対応できるが、ビデオカードを追加するには出力が低すぎる。もし、本モデルをベースとして将来ビデオカードを追加したパワーアップを考えているなら、購入時に電源ユニットを最低でも出力500W以上のものに変更しておきたい。

標準仕様で100,960円(税別)~の安さながら、Microsoft Officeが付属

「STYLE-M1B6-i7-UH Office SET」には、コストパフォーマンス追求の比較的安価なモデルながら、製品名からもわかるように、標準でMicrosoft Officeが付属する。

付属するのは「Microsoft Office Personal Premium プラス Office 365 サービス」で、Officeの中で特に利用が多いWordとExcelが利用できる。しかも、Office Personal Premiumでは将来にわたって常に最新版のWordとExcelが利用できるため、バージョンアップでの追加コストの心配もない。合わせて、オンラインストレージ「OneDrive」容量1TBや、Skypeでの毎月60分間の無料通話、スマートフォンやタブレットなどでOfficeアプリが利用できるマルチデバイス利用といった「Office 365 サービス」が、初年度無料(2年目以降は1年あたり5,800円、更新は任意)で利用できる。

また、購入時に、WordとExcelに加えてPowerPointも利用可能な「Microsoft Office Home & Business Premium」や、Word、Excel、PowerPoint、Accessが利用可能な「Microsoft Office Professional Premium」も選択できる。

これら、Office Personal PremiumをはじめとするOffice Premiumシリーズは、特定のパソコン購入時にのみ選択可能となっており、単体でOfficeを購入するよりも断然オトクだ。Office Premiumシリーズの価格は、Office Personal Premiumは15,980円、Office Home & Business Premiumは19,980円、Office Professional Premiumは44,980円となる。この価格は、単体のOffice 2016と変わらないが、Office 2016は将来のバージョンアップに対応せず、Office 365 サービスの初年度無料特典も付かない。つまり、はじめからOfficeの利用が決まっているなら、Office Premium付きのPC購入はかなりオトクとなるわけで、その点も本モデルの魅力といえる。

もちろん、Officeが不要という人もいると思う。その場合には、Officeが付属しないかわりに、価格が84,980円(税別)~とさらに安価となる「STYLE-M037-i7-UH」を選択すればいいだろう。