前述の通り、やはり飲み会の二次会でのカラオケは、先輩や上司とのコミュニケーションを深めるチャンスの場だということはわかった。

しかし、本題はここからである。では、いざ年代の離れた先輩・上司とカラオケに行くとなったとき、若手社員は何を歌うのが"正解"なのだろうか。それを知るためにはまず、先輩や上司が歌う曲を知っておくべきだ。

そこで年代別に、カラオケでよく歌うアーティストや楽曲、ジャンルについてみていこう。また、音楽ストリーミングサービス「Spotify」では、DAMの月間カラオケランキングをプレイリスト化している。今回はその中から今年(2018年)2月のランキングに挙がった曲を、年代別に人気調査を行い、そちらを人気順にプレイリストにしたので、合わせて紹介していく。※Spotifyについて詳しく知りたい方はこちら

30代とはまだギャップ少なめ!?

30代の多くが「よく歌う」と回答したのは、90年代~2000年代前半にリリースされた楽曲。

スピッツやTHE YELLOW MONKEY、ゆず、Mr.Childrenなどいわゆる定番のアーティストを挙げる人が多かった。これは若手社員にとっても、共感がしやすいだろう。また、星野源やAKB48、欅坂46、EXILE、ゴールデンボンバーと、近年人気のアーティストの名前も挙がっており、若手社員とのギャップもそれほどなさそうだ。

ちなみにジャンルとしては、1位が「J-POP」、2位が「洋楽」、そして3位が「アニメ・ゲームソング」となった。

さらに、2月のカラオケランキング曲においては、30代の反応は下記のようになった。

30代の先輩・上司とカラオケに行く場合は、30代が青春時代を過ごしていた90年代~2000年代前半あたりのヒット曲を押さえておくとよいだろう。

40代がよく歌うのは、断トツであのアーティスト

続いて40代はどうだろう。さすがに20歳近く離れるとジェネレーションギャップも出てきそうだが……。

40代に人気だったのは、長渕剛、サザンオールスターズ、DREAMS COME TRUEなど、40代の人たちが青春時代を過ごした時期に流行っていたアーティストがよく挙がっていた。もちろん最近人気のアーティストを歌うという人もいて、EXILEなどの名前も複数挙がっていた。ただ、全体的には70年代後半~90年代前半ごろ、あるいはそれ以前にリリースされた楽曲が多いようだ。

人気のジャンルはやはりここでもJ-POPが1位。次いで、洋楽やアニメソング、さらにはアイドルが上位に挙がった。

また40代では、スピッツの「チェリー」やシャ乱Qの「シングルベッド」が人気だった。さらに70年代の「大空と大地の中で」(松山千春)などが票を集めているのも印象的である。

40代の先輩・上司とカラオケに行く場合は、70年代後半~90年代前半あたりのヒット曲や、あえてEXILEなどを選曲し一緒に歌うというのもありだろう。