スキの無い出来にコアユーザーも満足

まず、ベースとなるのはパソコン工房のゲーミングPCブランド、エクストリーム・ゲームパソコン「LEVEL∞ F-Class」。COOLERMASTERのミドルケースが個性を放つ外観に、AMD最高峰のスペックを詰め込んだモデルだ。

ベースとなるマザーボードのチップセットは「AMD X399」。CPUとグラフィックカードに関しては冒頭で述べた通り。メモリはBTOによって選べるが、試用機では64GBがクアッドチャネルで動作するゴージャス仕様となっている。

ストレージはSSDとHDDのハイブリッド構成。SSDはM.2規格の250GBモデルで、これにはOSやアプリケーションがインストールされている。HDDはデータ用としてゆったり使える2TBの大容量タイプだ。ストレージとしては王道のセッティングといえる。ただ、欲を言えばSSDの容量はやや不足気味。ゲームソフトの読み込みも速くしたいというニーズであれば、インストール先としてSSDを選択したいところ。OS、アプリケーションに加えてゲームソフトを入れていると250GBではすぐに容量不足に陥る。せめて500GB程度の容量は欲しいところなので、気になる人はBTOメニューと相談していただきたい。

ちなみにマザーボードの仕様的には、M.2のSSDを3基、搭載可能。PCI-Express Gen3 x4を用いれば、最大32Gb/sという圧倒的なアクセススピードを持つストレージを完成できる。予算と相談か、あるいは今すぐでなくても将来拡張していけるタイミングでぜひ試してみたい機能といえるだろう。

さて、LEVEL∞ F-Classはパーツ群に品質の高い製品を選んでいるのが特長だが、電源ユニットも80PLUSGOLDタイプのものが搭載されている。試用機では850Wタイプとなっており、これで十分なのだが、もしもSLIなどを試したいというユーザーは電源容量も気にしておくといいだろう。

ケースについても触れておくと、ケース内はゆったりとしたレイアウトで、スクリューレスによるドライバー要らずのパーツ交換がおこなえるようになっている。将来の拡張性も十分に高いので安心して使い続けることが可能だ。

  • フロントおよびリアのインタフェース周り

  • パネルオープン

  • CPUの冷却は水冷ユニットを採用

  • 3.5インチベイはドライバーレス仕様

  • SSDはグラフィックスカードの下のスロットに格納されている

  • 電源ユニットは信頼の80PLUSGOLD